ハヌマン・ドカの見学を終えて、北側のいくつかの寺院が集まった区域に出ます。
ここはいつ来ても、お寺の屋根も地面も無数のハトで埋まっています。今日は黒い仔ウシも蹲っていました。(Photo by Maru-san)
ジャガナート寺院 この辺りで一番古く1563年、マヘンドラ・マッラ王の建立。
庇を支える方杖(支柱)の色鮮やかでエロチックな像が有名です。(2003年 変愚院撮影)
タレジュー寺院 タレジュー女神(別名ドゥルガ、その化身がクマリ)を祀っています。1549年、同じくマヘンドラ・マッラ王の建立。(Photo by Inocchi-san)
ここがタレジュー寺院の入口。年に一度、ダサイン(ヒンドゥー教の大祭)の時だけ教徒に解放されます。ただし、ご本尊を拝めるのは王族に限られています。
2006年に訪れたときは、たまたまダサインで門前はこの通りの賑わい。果ては行列に割り込んだとかで喧嘩まで起きていました。
カーラ・バイラヴ シヴァ神の化身の一つ、破壊の神・恐怖の神。眼を見開き、髑髏のネックレスをして刀を振り上げ、別の手には人間の生首をぶら下げています。
この像の前でウソをつくと即座に死ぬと信じられていて、16~7世紀には罪人をこの前に連れてきて白状させたとか…。しかし、どこか童話的でマンガチックで憎めぬ、変愚院の好きな神様の一人?です。
ここから人混みにもまれながらマカントーレ通りを少し北東に歩くと、賑やかな交差点・インドラチョークに出ます。
チョークは交差点というよりいくつかの道が交わる、ちょっとした広場の感じ。白い屋根の建物はマハデーヴ寺院です。
(上の二枚 Inocchi-san撮影)
その向かい側のアカシュバイラヴ寺院の飾り。
4頭の黄金の獅子像が有名です。(Photo by Inocchi-san)
インドラチョークで一番見事な建物ですが、人混みで全体像が撮れなかったので2003年撮影のものを見て頂きましょう。
今はともかく人を避けて歩くだけで精一杯。ゆっくり写真も撮っておれません。
ようやくバスに帰り、ダルバール通り(現王宮前)のホテルYak & Yeti 付属のレストラン・Lal Durbar でネパール料理の夕食を取ります。
献立は最初にオードブル。取りあえずビールで乾杯していると…
正面の舞台ではネパールの舞踊が始まり…
美しい女性がロキシーを注いでくれました。日本の焼酎のように米や麦から作る蒸留酒ですが、アルコール度が50度もある非常に強いお酒です。
次の献立はMakai koRoti(トウモロコシのパン)、Ghyau tareko(キノコの揚げ物)、Rajma(カレー味のレンズ豆)
<Menu は 一人づつの名前入りで記念に貰って帰りました>
続いてMomo モモ(ミンチ肉入り、チャツネ味のソースがかけてある)
Kwanti (ミックスした豆のスープ)
そしてメインディッシュは、Sada Bhja (ご飯)、Dal Jhane ko (ダル=レンズマメのスープ)、 Khasu ko Maasu (マトンカレー)、Kukhura ko Maasu(チキンカレー)、Aalu ra Govi ko tarkari (ジャガイモとカリフラワーのカレー味)、干したプラムなど…、小さい容器は外に出して、ご飯に混ぜて食べます。野菜は全て有機野菜で、各料理はネパール風のスパイスとハーブで香味が付けられています。
最後にシナモンを振りかけたアイスクリームとお茶がでました。ロキシーを3杯も飲んだので少々酔ってホテルに帰りました。
ネパールで過ごす夜も今宵で終わります。