2013年7月1日。世界文化遺産の登録後初めて迎えた富士山の山開き。各TV局は競って特集番組を放映しました。山頂でご来光を迎えようとする人のヘッドランプの連なりで登山道は電飾のように輝き、山頂では軽装の人が震えながらご来光を待つ姿が…。この騒ぎはしばらく続きそうで、私たちが体力のバロメータにしている富士登山ですが、今年はどうしようかと悩んでいます。
私たちの富士登山は1986年、当時75歳の義父が「死ぬまでに一度は富士山に登りたい」と望んだことで始まりました。『山に登って二十数年、若い頃は夏に登る山ではないと決めつけていた富士に、50歳を過ぎて初めて登る』と山日記に記しています。この年齢では冬の富士は到底無理で「富士は見る山」と割り切っていましたが、九合目から見た夜景の美しさ、頂上で迎えたご来光、お鉢巡りで見た影富士と…登ってみて、やはり「富士は日本一の山」と、他の山では得られぬ感動を味わいました。
それから27年、途中で10年間のブランクもあって山頂に立ったのは僅か12度ですが、富士を展望するために登った山もいくつかあり、また登山中に思いがけず富士を見つけた喜びも何度か味わいました。(写真は青笹山山頂からの富士)
旅先から見た富士、(写真は忍野から)
登山中で出会った珍しい光景など、「私たちの富士」にまつわる様々な思い出を写真を中心に綴っていきたいと思います。
(写真は宝永山火口で見たブロッケン現象)