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ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

私たちの富士登山(2)

2013-07-07 06:12:52 | 四方山話

日没まで少し時間があるので宝永火口へ散歩します。富士山腹をほぼ同じ標高で一周する「お中道」と呼ばれる古い道の一部に入ります。





(2008.10.04)

山腹の道はちょうど森林限界のすぐ上辺りを巡っていて、左手は砂礫の山肌に点々とオンタデの群落(秋には草紅葉に変わります)が浮かび、右手には緑の樹林帯を見下ろします。


足元にはルビーのようなコケモモの実も見られます。

10分足らずで第一火口の縁に来ました。五合目駐車場東端からの道は写真右下からここで合流します。(2011.09.12)


ここから見る宝永山の東側火口壁は「馬の鞍」と呼ばれる特異な形状を見せています。(2002.09.21)
宝永山(右)への登山道が見えます。山頂まで1時間ほどですが、いったん火口底に下りて火山礫の道を登るのは一度で十分です。


今回はしばらく刻々と夕陽に染まって変化していく宝永山を観賞します。しばらくすると雲が湧いてきて、そのカーテンに私達の影が投影されました。ブロッケン現象です(2011.09.12)。富士山では1986年、七合目辺りでぼんやりとしたものを見て以来でした。


この年(2011)は図らずも仲秋の明月でした。小屋の前にはお供えが置かれ、宝永山の方から真ん丸い月が登ってきました。


別の日の写真ですが、夕暮れの宝永山荘の前から影富士を見たことも何度かあります。


上の写真とは反対側の西空が夕焼けに染まっています。(2006.09.02)


さあ、小屋に入って食事の時間です。宝永山荘の名物は富士宮ヤキソバ。情報誌に紹介され、わざわざここまで食べに来る人もいるほどの人気メニューです。私たちは通常、下山してきた「お八つの時間」に生ビールと一緒に頂くことにしています。




お月見の日は夕食の一品に加えて貰いました。標高が高いので下界よりカラッと揚がった天婦羅、猟師さんが仕留めた猪肉をじっくり煮込んだ猪鍋、さらにお月見のお供えのお下がり…豪華なメニューでした。



日が落ちると眼下の町の灯りが美しく輝きます。外は大分冷えてきました。明日の登頂を控えて早めに床につきます。