先日の新聞に気になっていた笹子事故判決記事が載っていました。
横浜地裁はトンネルを管理していた中日本高速道路と子会社に
計約4億四千万円の損害賠償を命じたそうです。
管理会社としては 「打音検査を行っても事故は予測できなかった」
と業務内容の困難さを訴えたが認めてもらえ無かったようです。
管理会社の言い分が通るようだとトンネル利用が不安になるので
責任を明確にすることは当然だと思います。
今回の判決事例で 各種のインフラ管理会社は求められる業務内容
を再認識し より密度の高い作業を行うことになると思います。
当然 求められる作業内容により検査代は値上がりし 回り回って
我々受益者負担となります。
今回の裁判で蚊帳の外にいるトンネル工事の設計会社 施工会社に
責任問題が及ばないのは不思議に思えます。
トンネルの完成から35年 当時の功労者は表彰状や祝い酒を思い出
としていますが 今回の事故発生の時計はその時動き始めました。
接着剤が劣化して接着力が弱まればニュートンの法則通り落下します。
上向きの穴に下から柔らかい接着剤を充填する難しさ・・・・・・・。
工期もなく下請け制度の施工体制で机上の結果を求めた結果が全てです。
接着剤の劣化を想定していれば いきなり路面まで落下させない段階的
破戒で事前に目視発見できる仕組みが出来たのでは・・・・・・・・。
人間が作り出した接着剤は環境状態に大きく影響を受けると思います。
今回の事故はメーカーの接着剤売り込みを過信した様に思えます。