インターネット上では相変わらず住宅用太陽光発電の広告
で溢れています。
省エネ住宅として住宅用太陽光発電が標準装備されている
建売住宅も多く見かけます。
省エネ効果を謳っていますが 住宅購入者に太陽光発電設備
の本当の収支を正しく説明しているとは思えません。
今年 ある一般的住宅に太陽光発電設備を設置した事例では固定
価格買い取り制度が満了する10年後で約200万円の赤字が
想定されたそうです。
太陽光発電設備の耐用年数は20年以上は問題なく発電できるよう
ですが問題は売電価格です。
固定価格買い取り制度満了後 買い取り価格が急落するとは知らず
売込み営業マンの安易な収支計画を鵜呑みにしていたようです。
2009年から始まった固定価格買い取り制度の期限は2019年。
来年の11月から契約満了を次々迎えます。
契約満了後の選択肢は2通り
① 現在の電力会社もしくは他の小売電気業者と売電契約
販電価格はかなり買いたたかれると思われます。
② 自家消費
蓄電装置等の新規投資が必要(小規模でも約80万円~)
全国の住宅用太陽光発電固定価格買い取り制度満了は2019年末
までに53万件。その後も毎年続々と満了となります。
国策で始まった太陽光発電ですが 事業用はともかく住宅用はこの先
明るい未来はなさそうです。
住宅用太陽光発電の売込みには注意が必要です。