見沼たんぼ近くの街

見沼たんぼ近くの暮らし紹介!

続 公共インフラの劣化

2017年12月18日 | 構築物に関する記事から

先日の新聞に老朽化インフラの修繕着手が遅れているとの記事が

載っていました。

 

全国では2千を超える橋が 老朽化のために通行止めになったり

通行の一部が制限されているそうです。

 

約1万ほどあるトンネルにも老朽化したものが有り 5年毎の点検

で修繕工事が必要なトンネルも報告されているようです。 

 

高度成長期に集中的に作られた道路やトンネル 橋などのインフラ

は本格的な修繕が必要な時期にさしかかっているようです。

 

公共インフラの修繕は適時に行えば長持ちしますが 予算不足で後手

になっている地区も多くなってきました。

 

人口減少で過疎地化した地区の公共インフラは 安全性や修繕費を検討

して優先順を決め  条件によっては諦めることも有り得ます。

 

国防費として高額なジェット機やミサイル防衛施設が予算化されています

が ジェット機を少し減らせば公共インフラの修繕が進みます。

 

国防と過疎地の公共インフラ 選挙で選ばれた 「先生」 次第です。

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公共インフラの劣化

2017年11月26日 | 構築物に関する記事から

朝日新聞によると 国交省は2008年以降約73万橋のうち自治体が

管理する約66万橋について 各自治体から規制状況を聞き取っていて

2016年4月時点で 老朽化で通行規制されている橋が2559も

あったそうです。

 

笹子トンネル天井版崩落事故以降 国が2014年から橋やトンネルの

点検を5年に1度の点検に義務化したため これから増々老朽化問題発覚

の公共インフラが増えそうです。

 

鉄道施設の老朽化も進んでおり 最近の事例では南海本線で10月22日

川にかけた橋がずれ 線路が陥没したしたそうです。

 

国交省によると 全国の鉄道では 1920年以前に造られた橋 約1万4千

トンネル約600ほどあり 維持管理しながら利用しているそうです。

 

以前 アメリカで公共インフラの修繕費用が不足し 通行規制や施設の破損が

頻発していた記憶が有ります。

 

トランプ大統領の売込みで 高価な防衛関連の買い物が決まり 増々公共インフラ

に回す予算が少なりそうです。

 

アメリカと同じ流れにならないことを希望します。

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免震ゴム交換工事

2017年04月09日 | 構築物に関する記事から

先日の新聞で気になる免震ゴム交換工事に関する記事がありました。

 

毎日新聞の取材で分かったそうですが 長野市役所第1庁舎・芸術館

で免震ゴムの交換後 外壁の複数個所で破損があったり コンクリート

外壁に細かいひびが686ケ所見つかったそうです。

 

この件については 市からの公表は無く 「補修済みで安全上の問題は

ない」 と説明しているそうです。

 

免震ゴムについては 以前性能データ偽装問題が話題となり 私も関心を

持っていました。

 

私が初めて免震ゴムを見たのは 都内のRC造10階建のマンション内です。

 

マンション地下空間で 直径1.5m位 高さ0.8m位の免震ゴムが各支柱と基礎

の間に設置されており 将来 どのような方法で建物の水平を保ちながら交換

するのか ジャッキアップ装置が想像できませんでした。

 

免震ゴムの設置例は歴史も浅く 耐用年数から考えると 免震ゴム交換工事は

ずっと将来のことと思っていました。

 

今回の事例は たまたま東洋ゴム工業の性能データ偽装問題を受け 2015年8月

から16年3月まで免震ゴム90基を交換した施工例です。

 

免震ゴム交換工事は高度の施工技術が必要で 水平を保つ上で想定外の強制変形が

ひび割れとなった可能性も否定できません。

 

コンクリートは一度ひび割れすると 補修工事をしても強度的に一体化することは

期待できません。

 

将来 タワーマンションでの免震ゴム交換工事が多く発生するはずです。

免震ゴム交換工事の検証・改善が進んでほしいものです。

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続 コンクリートが危ない

2015年02月11日 | 構築物に関する記事から

今日は都内の建物外壁が壊れて落下する事故等が2件発生しました。

幸い人身事故にはならず 運が良かったと思います。

 

これからも築50年以上たったコンクリート構造物等インフラが

今回の様な事故になる可能性がますます高まります。

 

日本は外壁材としてタイル貼りが多く 築50年以上の建物では

外壁直下の歩道は不安を感じます。

 

タイル1枚でも20メートルくらい落下すればその破壊力は大きく

生身の人間の頭では 髪の毛が有ろうが無かろうが関係なく重大

人身事故となります。

 

マンション等では管理組合の委託を受けて比較的外壁点検が行われ

ますが 事業用ビルでは経済性重視で外壁点検が軽視される心配が

有ります。

 

先日の新聞では 「高速道路をまたぐ跨道橋383橋が未点検」 との

記事が載っていました。

 

以前 跨道橋から高速で走る車に向かって自転車やブロックが投げ

込まれる悪質な悪戯が有りましたが 未点検の跨道橋で長年の劣化

からコンクリート片が落ちることが有れば重大事故につながります。

 

トンネル天井材崩落事故の記憶がやや薄れてきましたが 未点検

跨道橋の多さには不安を感じます。

 

多くは点検義務のない小規模な橋で 管理する自治体などが予算や

人員の制約から後回しにしていることが原因とのことです。

 

ひとたび重大事故が発生すれば責任のなすりあいになる世界ですが

何とか予算化して長期修繕計画を具体化して頂きたいものです。

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道路・橋の老朽化

2014年05月11日 | 構築物に関する記事から

国土交通省の有識者会議で道路・橋の老朽化対策について 「最後の警告ー

今すぐ本格的なメンテナンス体制を取るべき」 との提言を出したそうです。

 

高度成長期に造られた道路や橋、トンネルの老朽化が進んでいるが 適切な

点検や補修がされていなかったことが明らかになってきました。

 

トンネル内を走行中突然天井板が落下してきて9人が亡くなった悲惨な事故。

適切な点検や落下防止策が取られていれば突然の落下が避けられたかも

しれませんが 何もしなければ将来ほぼ100%落下する構造は人災です。

 

老朽化は刻一刻と進んで待った無しです。

建設後50年が経過した橋が全国で7万、10年後には17万になるそうです。

 

先生方や高級官僚は 選挙や実績のことを考えればどうしても華々しい新設

道路・橋・トンネルを造りたくなりますが そろそろ人命に関わる保守・点検に

予算を計上する方向に転換して頂きたいと思います。

 

トンネルの保守・点検状況については怖い調査結果が紹介されています。

都道府県と政令市の95%はトンネル点検をしているそうですが 政令市を除

いた市町村では39%だそうです。

しかも、点検していると応えた市町村の多くが 車の中から目視による点検

レベルだそうです。  ・・・・・・・・・残念ながら担当者も素人レベル?・・・・・

 

市町村が管理する橋は約52万、 トンネルは約2600位だそうです。

 

素人が車の中から目視で判断できるのは壊れた後の状態だと思います。

 

点検業務は道路なら道路のプロ、橋なら橋のプロ、 トンネルなら実務を知った

プロに依頼してもらいたいものです。

 

市町村でその道のプロの職員を育てられないなら 外注でもいいと思います。

管理者が責任を持って管理出来る体制つくりに努力して頂きたいものです。

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コンクリート製構造物の劣化

2013年05月06日 | 構築物に関する記事から

高速道路や高架橋 トンネルなどの大型インフラはこれまで 耐用年数が

「半永久的」とされてきました。

 

そのような神話は 高度成長期以前に手間と時間をかけたインフラが長く

健全に保たれていた実績から生まれてきました。

その象徴が北海道・小樽港の北防波堤です。明治に造られたコンクリートは

今もほとんど強度が変わらず「100年コンクリート」などとも呼ばれています。

 

しかし 高度成長期以後のコンクリート構造物は構造体の耐力を増すため

使う鉄筋量も増え 施工スピードを求めて生コン水量を調整し 弱体化して

造られるようになりました。

 

鉄筋コンクリートの性能は鉄筋とコンクリートのベストミックス状態がベストで

時間の経過と共にコンクリートは空気中のCO2で劣化され 鉄筋も同じくO2

で酸化され 弱体化します。・・・・・・・・・・・(詳しくはネットで調べて下さい。)

 

これからは寿命が 「半永久」 の神話は消えうせ 経年劣化を意識した検査

修繕がインフラを長持ちさせるかどうかの分岐点です。

 

建物でも同じ現象が出ています。

一般に 「鉄筋コンクリートで建てた家は長持ちする」 と考えられていますが

「何年位?」 と聞かれると 「コンクリートは腐らないので・・・・・とにかく長持ち

する」 と答えられない人が多いと思います。

 

減価償却資産の耐用年数では47年となっていますが施工時の状態 保守営繕

の仕方で大きく変わってきます。

 

鉄筋コンクリートでは鉄筋の被り厚が重要ですが レベルの低い業者が施工した

建物では一部被り厚が薄く 早い段階で鉄筋が錆びてしまうケースがあります。

錆びた鉄筋は膨張し コンクリートを押しのけ コンクリートのひび割れを益々広げ

終にはコンクリートの爆裂状態を起します。

 

このような状態になるまで放置する人 もっと早い段階でひび割れに気づき保守

営繕工事をする人 いろいろな人がいますがこの考え方で耐用年数が変わります。

建物を長持ちさせたいなら それなりの努力が大切です。

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続 ケミカルアンカー

2013年05月06日 | 構築物に関する記事から

今日の新聞でケミカルアンカーについて新たな事実が紹介されていました。

 

笹子トンネル事故の崩落事故は接着剤の劣化が原因とみられており 国交省

は事故後 打音検査の有効性を調査するためトンネル内に残るアンカーボルト

を使って負荷試験と打音検査の結果を比較検討していました。

 

その結果 打音検査だけでは安全性の確認が不十分 荷重をかけてアンカー

ボルトを引き抜く負荷試験で安全を確認するしかないとの判断でした。

 

後は確率論の世界で ?%の負荷試験で判断するかが問題です。

 

現在あるアンカーボルト数は膨大で 負荷試験数を増やせばより安全率が高く

なりますが コストも高くなると思われます。

何となく 宝くじで1等を狙う投資家の世界に似ているので 10枚買うか100枚

それとも 思い切って10000枚買うか多いに迷う世界です。

 

国交省はいろいろ悩んだ末 今後新たにトンネルなどの施設を建設する場合

ケミカルアンカーの使用制限案を検討するとのことです。

 

今回 熟練の打音検査員でもケミカルアンカーの劣化が判定できなかった割合

は0.032%(6/185)でした。

 

この割合が低いか高いかは 「見識者と呼ばれる高給取り」 が判断します。

人間の判断は どんなに熟練しても 100%はありえません。

 

・・・・・・・・今回の打音検査は3人の検査プロが別々に行いました。・・・・・・・・・

「笹子トンネルではアンカーボルト1本あたり約1.2トンの荷重がかかるため

余裕を持たせて最大約4トンの荷重に耐えられる設計でした。

しかし 185本のボルトのうち16本は約1.2トン以下の荷重で抜け落ちる

状態まで劣化していました。

ところが 打音検査で 「危険」 と判定されたのは 約0.5トン以下の力で

引き抜けるまで劣化が進んだ9本だけ。 

残る7本のうち少なくとも6本の判定は3人とも 「安全」 で劣化を見抜くことが

出来ませんでした。・・・・・・・・・・・・これが現実です・・・・・・・・・・・・」

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続 ケミカルアンカー

2013年03月30日 | 構築物に関する記事から

笹子トンネル天井版落下事故の原因として 「ボルトの接着剤が現場で劣化

して接着強度が弱くなり 天井版の重さで自然落下した可能性が高い」 との

見解が国土交通省の調査委員会から公表されました。

 

やはり 「限りなく人災に近い事故」 と判断されたようです。

 

「将来 この接着剤が劣化して強度が落ちたらどうなるか」 は設計者は想定

していなかったのでしょうか?

答えは・・・・・・・・・・・・「想定外でした。少なくとも私が在職中はありえない。

その先は誰かが引き継ぎ問題処理してくれるはず・・・・・・・・・・。」 でしょう。

 

接着剤の開発業者も施工業者も施工職人も ロシアンルーレットの引き金を

引いたのは 「俺じゃない!」 と潜在意識から消し去るでしょう。

 

事故関係者は浅く広く連帯関係にあり 罪の意識は限りなく希薄化し 誰も

責任を感じること無く 人事になります。

 

解決策の無い原子力発電所問題と同じ構造です。

経済界の貪欲な利益追求のため安全性を軽視して工事を先行 「事故が

起きたら それから対策すれば何とかなる」 との方針です。

 

私も 「ケミカルアンカーは信用できる?」20年前の素朴な疑問を思い出します。

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インフラの老朽化

2013年03月03日 | 構築物に関する記事から

築35年以上が経過している構造物の補強工事がなかなか進みません。

 

1981年以前の構造物は旧耐震基準で造られているため 現在の耐震基準

に適合せず 想定地震で崩落する恐れがあるとの考え方に変わりました。

 

商業施設等は経年により設備が陳腐化するので 比較的建替え等が進んで

いますが橋などの公共施設はなかなか造りなおすことは出来ません。

 

埼玉県が管理する橋は約2500あり そのうち約300の橋脚の有る橋は旧

耐震基準で造られているそうです。

このうち県は15年度末までに緊急輸送道路にかかる132の橋で耐震補強

工事を終える計画です。

しかし、残り約150の橋では予算の関係で工事予定が組まれていません。

 

何時の日か 大事故発生で初めて世間の注目をあび 大慌ての緊急対策工事

が組まれることになりそうです。

 

今でも大予算で過疎地に道路族推奨の新しい道路や橋が造られ続けています。

当然 何十年先には維持管理 造り直しの予算が必要となります。

 

インフラの老朽化問題に詳しい東洋大の根本教授は 優先順序をつけずに橋や

道路を含む公共インフラをすべて更新していくと 今後50年間に毎年約8兆円が

必要になると試算しています。

 

もはや新規公共インフラは安易に作れない段階に近づいています。

道路族が計画するインフラ造りは止め 国人投票による新規インフラ判定システム

が必要な時代になってきたように思います。

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続 ケミカルアンカー

2013年02月02日 | 構築物に関する記事から

今日の新聞で 笹子トンネル天井版崩落事故についての調査結果が

国交省から公表されました。

調査結果は アンカーボルトの約1割が強度不足で天井版の荷重に耐

えられない状態だったとの怖い内容です。

 

まるでロシアンルーレットのように 天井崩落条件が整い 後はその時を

待つだけ・・・・・・・・・通行車両は何も疑うことなく・・・・・・・・・・

 

必然的な人災は何とか避けてもらいたいものです。

 

アンカーボルトはトンネル上部の穴に下方から接着剤で固定され 実際の

荷重の3倍超えまでも耐えられる想定だったが 計約6割がこの基準を下

回ってる調査結果でした。

 

アンカーボルトはベテランと呼ばれる職人が作業したと思いますが 工期に

追われ 下方から柔らかい接着材を注入し 更に下方からアンカーボルトを

差し込む作業・・・・・・・・・ 当然穴の奥まで接着剤が充填されている状態は

目で直接みて確認することはできません。

 

アンカーボルトが抜ければ落下することは予想できますが 権威ある専門家

が落下する可能性について言及しなければ 「アンカーボルトは抜けない」

との安全神話が出来上がります。

この安全神話が 「俺たちは 人の命に関わる仕事をしている」 という感覚

を弱め 流れ作業化している可能性もありえます。

 

「人間が作ったものは必ず壊れる」 との大前提が大事だと思います。

「いつ壊れそうか」 を想定するには 新設以上に注意深い観察が必要です。

予算をたっぷり使った華やかな新築・新設は 「壊れる」 へのスタート点です。

地味な保守・点検作業もそれなりの予算・時間が必要です。

大事故が起こり 人命が失われてからでは遅すぎます。

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続 トンネル内壁落下事故

2013年01月12日 | 構築物に関する記事から

9日 またトンネル内壁落下事故が発生しました。

 

今度は黒部峡谷鉄道のトンネルで 偶然 目視点検作業中の

落下事故でした。

 

落下したコンクリート片は縦約1m、横約1m、厚さ約20cm

点検作業員さんの左足にあたり骨を折る重傷を負ったそうです。

 

以前ブログで紹介した 「コンクリートは危ない」 を実感します。

 

築年数の経った古い橋 古いピア基礎 コンクリート面が爆裂

して赤サビ鉄筋が見えるコンクリート構築物 注意しましょう!

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続 ケミカルアンカー

2013年01月12日 | 構築物に関する記事から

9日 国土交通省と中日本高速道路は笹子トンネル(上がり線)

事故後の点検調査結果を発表しました。

 

結果は予想された通り 天井版を固定するアンカーボルトなど

に計1211件の不具合が発見されたそうです。

 

点検は昨年12月13~27日 「目視」 「打音検査」 「触診」の

3手法で実施され 不具合の内訳は次の通りです。

 ① アンカーボルトの欠落や脱落、ゆるみなどは計1028件

 ② 天井版を側壁に固定するボルトの欠落、脱落などが58件

 ③ トンネル上部のひび割れが125件

 

不具合の中にはボルトの欠落など 目視で簡単に見つけられる

ものも含まれており 国土交通省は 「これまでの点検・補修が

適切に行われていたか、中日本高速道路から事情を聞いて調査

する」としている。

 

いままで行われていた点検は 「35年間の事故無し」が自信となり

点検報告書作成用の点検であり 「疑いの目」 や 「命に関わる

点検」 の意識が欠落していたと思われます。

 

点検業務の指示者も いつもの 「問題なし」の点検報告書に押印

経営上層部には現場の実態が伝わらない仕組みが出来上がって

いたと想像されます。

 

このような仕組みが出来上がると たとえ 現場で問題事項を報告

しても 問題を内々に処理し 「無かったこと」 となります。

そして重大事故が発生して隠し切れなくなるまで 問題は隠されます。

 

問題解決法としては 業務上の責任範囲を明確にして たとえ退職後

でも責任を問われる仕組みにする必要があると思います。

 

耐用年数の長いインフラは 責任者が不明となり易いものです。

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またトンネル内壁落下事故

2013年01月04日 | 構築物に関する記事から

3日 紀見トンネル(全長1,450m)内壁の一部がはがれ約5m

落下したそうです。

 

このトンネルは1969年完成(築33年)で先日の笹子トンネルと

同じつり天井構造だそうです。

当然 管理者である和歌山県は天井部分を緊急点検し 「異常

なし」 との安全宣言をしていましたが 側壁は点検していなかった

そうです。

 

最近 コンクリート構造物からのコンクリート劣化による ひび割れ

や落下現象がよく報道されています。

 

私が以前読んだ本で 「コンクリートが危ない」を思い出し 久しぶり

に読み返ししてみました。

この本は 1994年に執筆されたもので 当時 千葉工業大学教授

東京大学名誉教授であった小林一輔さんのコンクリート構造物に対

する警告書です。

 

読み返してみて 「いよいよ 始まる・・・・・・・」を強く感じます。

時間のある方は ぜひ読んで下さい。 

 

大事故があるとハインリッヒやバードの法則が話題になりますが 多く

のコンクリート片落下現象を知ると 大事故発生が理解できます。

 

大事故は数々の条件(予想できない組み合わせ)が重なり発生します

が人間が目的意識を持って発生させることは出来ません。

 

人間の自信過剰と不注意・怠慢で発生するのです。

 

人間が造ったものは必ず壊れます。

危険を感じ取ることの出来る専門職による保守点検が必要です。

担当個人や担当会社に責任を押し付けることなく 社会のシステムと

してインフラを守れる仕組みが必要です。

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続 ケミカルアンカー

2012年12月29日 | 構築物に関する記事から

今日 笹子トンネルが仮復旧すると新聞に載っていました。

 

疑惑のケミカルアンカーについても少し解説がありました。

笹子トンネルを管理している中日本高速の担当者からは

何とも情けない 無責任な発言があったようです。

 

重くて巨大な構造物を接着剤で固めて吊り下げる構造なのに

 ① 接着剤の劣化は想定していなかった。

 ② 接着剤の材質・性質に関する記録は5年間保管していたが

    その後は破棄処分している。(完成後35年なので記録無)

 ③ 点検方法は基本的に目視(見て異常を感じなければ合格)

    打音検査は手の届く範囲まで(天井板からトンネル上部

    までは5.3mあるのでアンカー部分は対象外)

何とも怖い話です・・・・・・命に関わる仕事をしているのに!・・・・・・。

 

以前 このブログで 「老朽化した橋が増えている 2012. 5. 5」では

もっと怖い実態を紹介しました。

茨城県職員による橋の点検方法が車の中からの目視のみ・・・・・・・・。

目視で解るようでは その橋は既に壊れています。

 

現職の技術屋さんには 定年後も心配事のない仕事をして頂きたいものです。

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続 ケミカルアンカー

2012年12月22日 | 構築物に関する記事から

先日 笹子トンネルのつり天井を吊り下げていたケミカルアンカーの

引き抜き試験が行われたそうです。

私も以前からケミカルアンカーの性能については疑問を感じていたので

結果の発表を期待していたのですが どうやら 「無し」のようです。

 

「一般庶民には難しい話をしないほうが良い」との高級官僚の判断が

働いたようです。

相変わらず 一般庶民をバカにした話です。

 

① 何トンの荷重でアンカーが引きちぎれたか?

② 何トンの荷重でアンカーが抜け落ちたか?

③ 抜け落ちたアンカーの接着剤にコンクリートが付いているか?

④ 抜け落ちたアンカーは接着剤が付いていたか?

上記4項目の結果報告と有識者の解説だけでいいんです。

 

原発事故の時も同じような力が働き 放射能が多い地域に避難

させられたケースがありました。

避難誘導ミスの真の原因・責任者は不明のまま 「追及無し」です。

 

今日の新聞で 19トンネルのつり天井が撤去されることになった

ことが載っていました。

その他のつり天井構造のトンネルも順次補強されるようです。

 

何か隠し事があるような流れです。

一般庶民も事実を知りたいものです。

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