今日の新聞で自動車運転免許制度が変わりそうとの記事が載っていました。
道路交通法改正前の2007年6月1日以前に普通免許を取得した人は 総重量
8トン未満、最大積載量5トン未満、乗車定員10人以下の車の運転が可能です。
しかし改正後は自動車中型免許制度が出来 車両総重量5~11トン未満、最大
積載量3~6.5トン未満、乗車定員11~29人の中型車は20歳以上、運転経験
2年以上との免許取得条件になりました。
改正から約7年 運送業の若手不足が表面化し 業界からの条件緩和を求める
声が大きくなり 選挙戦への考慮から今回の動きになったようです。
今日の便利な物流は多くのトラックドライバーによって支えられています。
宅急便は翌日配送はあたり前 即日配送を売りにしている会社も有ります。
小店舗のコンビニエンスストアで日販60万円台を維持できるのは 1日に
数回商品をトラック等で補充しているから成り立つことです。
全日本トラック協会によると、運送業界で働く若年層の比率は年々低下。
2003年に10~20歳代の比率は18.5%だったが2013年には10.1
%まで下がったそうです。
改正前に運転免許取得したドライバーも毎年もれなく歳をとり 体力が
だんだん低下して無理が利かなくなります。
2006年度に約92万人 いたトラックドライバーは2008年には86万人と
激減 以来右肩下がりが続いているそうです。(全日本トラック協会調べ)
国土交通省の調べによると 2015年には14万人のトラックドライバー
不足になるとのこと。
さらに全日本トラック協会では60歳未満の大型免許保有者数は今後急激
に減少するとの予測をしています。
このままトラックドライバーが減り続けたら・・・・・・・・便利な宅急便システム
やコンビニエンスストア・通販システム等に支障がでます。
とりあえず今回の免許条件緩和で乗り切るしかないでしょうが 物流の根本
の再構築も必要な段階だと思われます。
コンビニエンスストア業界では他業種商品の混載トラックは常識となりました。
混載トラックの提案者は業界の反対で理解してもらうのに苦労したそうです。
トラック輸送では 「コンテナ」 規格が大きな障害となっているそうです。
JR貨物のコンテナは12フィート、20フィートなど日本独自の規格・・・・・。
ところが世界の船のコンテナは45フィートに標準化が進んでいます。
45フィートコンテナでは大きすぎて日本のトレーラーには乗せることが出来
ませんが 45フィートの2分割、3分割等の方法で何とか効率の良い仕組み
を考えて頂きたいものです。
トラックドライバー不足が避けられないなら 仕組みを変えるしかなさそうです。
日本全体をスローライフ社会にするのも一案だと思いますが・・・・・・・・・・・・。