笹子トンネル天井版落下事故の原因として 「ボルトの接着剤が現場で劣化
して接着強度が弱くなり 天井版の重さで自然落下した可能性が高い」 との
見解が国土交通省の調査委員会から公表されました。
やはり 「限りなく人災に近い事故」 と判断されたようです。
「将来 この接着剤が劣化して強度が落ちたらどうなるか」 は設計者は想定
していなかったのでしょうか?
答えは・・・・・・・・・・・・「想定外でした。少なくとも私が在職中はありえない。
その先は誰かが引き継ぎ問題処理してくれるはず・・・・・・・・・・。」 でしょう。
接着剤の開発業者も施工業者も施工職人も ロシアンルーレットの引き金を
引いたのは 「俺じゃない!」 と潜在意識から消し去るでしょう。
事故関係者は浅く広く連帯関係にあり 罪の意識は限りなく希薄化し 誰も
責任を感じること無く 人事になります。
解決策の無い原子力発電所問題と同じ構造です。
経済界の貪欲な利益追求のため安全性を軽視して工事を先行 「事故が
起きたら それから対策すれば何とかなる」 との方針です。
私も 「ケミカルアンカーは信用できる?」20年前の素朴な疑問を思い出します。