かっきーの独り言

自転車通勤で実業団レースに挑むガンダム大好きイクメン、かっきーのブログです。遊んで行って下さい。

今日は

2009年01月15日 | 日本酒
今日もじてつー。

夜は急遽認知症の勉強会に参加する事になり、遅くなったので帰っただけ。

走行距離24km。

K子さんの希望で晩酌。
大村屋「若竹本醸造」やはりこいつは旨い。コスパ最強ですね。

以下備忘録兼ねて、今日の内容と私的感想。

世間一般、介護者(家族)から医療関係者に至るまで、まだまだ「認知症」が病気であるという認識が薄いと感じる。
認知症の周辺症状によって介護しにくい現状があっても、正しい診断から正しい対応(ケア、キュア併せて)をすれば、状況は劇的に改善できる。

男性の高齢者に多い前頭側頭型認知症と、アルツハイマー型では使う薬の種類、量も全く違う。レビー小体でもまた違う。
特徴的な症状も違うので、ケアの場面での対応も全く違う。
それが判らない家族や医者が多い。

とりあえず認知症ならアリセプト出しとけという医者。アリセプトが興奮系の症状を助長する事を忘れてはいけない。
現状では、アリセプトとNEWフェルガード、フェルガード100の組み合わせ、抑肝散、リスパダール、グラマリールなどの抑制系の薬との組み合わせを、患者の状態に合わせて工夫する必要がある。

高価な機材を使わなくても、時計描写テストと長谷川式スケールで認知症の種類はほぼ洗い出せる。
併せて15分ほどの時間だが、そこに診療報酬が発生しないので敬遠する医者が多い。
MRIやCTはあくまでも補助である。問診こそが重要である。
認知症専門医が少ない、機能していない。精神科などでは認知症に対応しきれない。

男性の認知症を例にとれば、症例の多い前頭側頭型、特にピックの場合、主たる介護者の多くは配偶者(奥さん)で、興奮系の症状(大声、常同行動、盗食、暴力など)に疲れきり、子供たちはさじを投げて施設入所だけを望む。でも奥さんはできるだけ家で看取りたい、というケースが多い。

子供たちが少し歩み寄って、奥さんが少し元気を出して、専門医にかかって前向きに薬のコントロールや介護保険サービスを使えば、在宅介護は十分可能なケースが多い。勿論本人への接し方も大切だ。

大変だ、手に負えないと言っていても何も変わらない。
認知症患者は自分で変わることは出来ない。
周りが変わり、いい環境を整える事で、状態は劇的に良くなる。

家族に正しい知識や的確な医療、介護サービスを提示し、生活そのものをコーディネートしていくのがケアマネの仕事だ。

楽になる為の、しんどい最初の一歩を導く。
そんなケアマネになりたい。

自分も変わらなきゃ。鍛えなきゃ。