この映像写真から誰の万華鏡だかわかりますか? というのはひとつのはっきりとした特徴があるからなのです。ミラーシステムの第3面を縦に溝が彫られた木材を使っています。中心のマンダラ映像の周りに映りこんでいるのがわかりますね。この部分がトム&キャロル・パレッティー夫妻の万華鏡に見られる特徴のひとつです。今でこそアルミニウムや銅などの金属と木を組み合わせた万華鏡が製作の中心になっていますが、最初は限定版や一点ものの木工によるユニークな手作り作品を創っていました。そんな時代を思い起こさせるような大きな木製のパーラースコープの内部映像がこの写真です。細かいメタルビーズを効果的に使うのも彼らの万華鏡の特徴で、この映像にも映りこんでいます。ビーズの流れる中にさまざまなオブジェクトが効果的に立体的に映りこんできます。独特の質感のあるオブジェクトを大変上手に、効果的に選んで使っているところに彼らのうまさをとても感じます。
この万華鏡の大きな姿を次回ご紹介したいと思います。
この万華鏡の大きな姿を次回ご紹介したいと思います。