万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

私の万華鏡の原点

2008-06-23 23:15:53 | 万華鏡ブログ
作家さんの作る独創的な万華鏡に出会ったときの驚き、万華鏡への認識が全く覆された想いは、きっと多くの皆さんと共有している経験だと思います。子供の頃から、正三角形の筒上に組まれた3枚の鏡を通して繰り返しの映像を見たことは何度もあったはずだし、だからこそ万華鏡という言葉にノスタルジーを感じる人も多いのですが、現代の万華鏡には、いきなり現れた不思議なもの、ショックを与えるほどの新しさがあるように思えました。 ですから、200年ほど前に発明されたブリュースター博士の万華鏡や19世紀の後半にアメリカでたくさん作られたブッシュの万華鏡は、2ミラーシステムが多かったことも、私にとってはむしろ驚きでした。
この2ミラー、白い背景、ドライチェンバー(セル)という“古典的”なスタイルを今でも実践し、さらに進化させているのが、チャールズ・カラディモスさんです。
私が十数年前「一生の宝物」にしたいと思い、思い切って購入したのが彼の作品でした。大切に飾ってありますが、やはりこの十数年でカラディモスさんの万華鏡も進化しているなあと感じざるを得ません。今では「一生の宝物」がいくつか存在するようになってしまいましたが、私の万華鏡との関りの原点です。
この写真は2007年に製作されたカラディモスさんの「マンダラ/ホワイト」の映像です。何気ない小さなかけらが組み合わさって、一瞬生み出される完ぺきな模様、整ったシンメトリー、偶然性と背中合わせの調和の美・・・万華鏡の面白さは一瞬の美とその永遠なる変化だと、あらためて再認識する作品であり、作家さんです。
Comments (3)
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