今日は、伊藤美津江さんが、万華鏡コンベンションで新作発表なさった作品「フェニックス」をご紹介します。 その内部映像が上の写真です。 内部に光源を組み込み、鮮やかな色合いの球体とそこから広がろうとする青やグリーン、紫などの輝く模様を演出しています。 フェニックスが飛ぶ姿だそうです。
金箔を貼ったボディーには、金属を打ち出して製作した鳳凰が飾られています。上から覗き、横のノブを回して映像の変化を楽しみます。
そしてオブジェクトになっているのが、伊藤さんが以前からよく使っている「リリアン」です。 筒状に張り付けたものが、次の写真ですが、このような筒がオブジェクトになっていて、(写真が少しぼやけてしまいました)ユニークな映像を表現しています。
リリアンは光沢のある太い糸で、テイパードに組んだ鏡の向こうに鮮やかな球体映像が浮かび上がります。 ガラスやビーズとは違った質感で、新鮮な印象です。
数年前のコンベンションではステンドガラスの折り鶴の作品で、やはりリリアンをオブジェクトに使っていて印象的でしたが、今年も同じ素材で、違った映像、違った面白さを見せています。
同じテーマで作られたオイルワンドの作品。サイレントオークションに出品されました。
万華鏡の外見、素材、技法にもいろいろ挑戦なさっていて、新しいものを生み出すところがすごいと思います。 そのためにいろいろな引き出しのある作家さんです。