琳派四百年を記念する展覧会がいろいろな美術館で開催されています。 具体的には琳派の祖の一人,本阿弥光悦が京都鷹峯に芸術村を拓いて400年ということのようです。本阿弥光悦、俵谷宗達、尾形光琳など京都に生まれたこれらの素晴らしいデザイナー達の革新的な感覚は今でも私たちに感動を与えます。その琳派400年を記念して、京都万華鏡ミュージアムも万華鏡でアピールしています。
上の写真は俵屋宗達の有名な風神、雷神図をあしらった万華鏡です。 覗いて見るとこんな映像が見えています。
先日、東京駅近くの京都館での催しで、京都万華鏡ミュージアムの展示に先駆けて拝見しました。
杜若をあしらった電動の万華鏡です。上から覗くと細かいきらびやかな模様が展開しています。
ふたつのマンダラ模様を中心に、きらめきながら変化するとても美しい映像です。
本格的な京蒔絵の美しい筒に日本を代表する万華鏡作家、山見浩司さん(中央)と中里保子さん(両脇の2本)が命を吹き込みました きらびやかで美しい映像は、筒の外観からのイメージともみごとに響き合って、素晴らしいアート作品になりました。(作家名を間違って記載しましたので、訂正いたしました。4/22)
漆と金箔をあしらったお洒落な手持ち型の万華鏡は、しっかりした紙管を使って、豪華な印象ながら、親しみやすい作品になっています。
ミラーシステムやオブジェクトも一つずつ違っていて、どれも覗いていただきたいです。そのうちのひとつ。幻想的な輝きに満ちています。
次は琳派ではありませんが、京都といえば北山杉が有名ですね。 磨かれた北山杉の筒に、中里保子さんが命を吹き込みました。
着物地の素敵な入れ物と小さな枕のようなクッションが付いていて、飾る時もしまう時も大切に万華鏡を守ります。
滑らかな手触りの筒を回しながら、映像の変化を楽しみます。繊細で美しい映像は日常を離れて別の世界へ連れて行ってくれるようです。
京都の美しい織物をあしらった万華鏡も並んでいます。 日本人ならずとも心惹かれる和のデザインは、万華鏡デザインとしても素敵ですね。 生地の雰囲気に合わせて、丁寧に考えられたオブジェクトが見せるのはどんな世界でしょうか? 一つ一つ覗いて楽しんでいただきたいです。
桜の図柄の作品を覗いてみました。 こちらは華やかな世界でした。
『琳派四百年記念万華鏡展』は、 5月1日から6月21日まで京都万華鏡ミュージアムでご覧になれます。 (入館料:大人300円、小中学生200円)
2年後、2017年にはこの京都市で、万華鏡の国際的組織、ブリュースター・カレイドスコープソサエティーのコンベンションが、初めてのアメリカ国外の大会として催されることが決まりました。
国際的な万華鏡大会! どうぞ楽しみにしていてください。