アメリカの万華鏡の歴史の中で大活躍し、この数年、創作活動から離れて行った作家も少なからずいる。惜しまれながらも新たな生き方を模索している人、高齢になり制作活動を控える人。
彼らの築いた時代、創った万華鏡はまだ輝きを失っていない。彼らの時代を見てきた私はその作品の素晴らしかったこと、彼らのオリジナリティを、改めて伝えたいと思う。
1998年ブリュースター・ソサエティの万華鏡コンベンションに初参加して以来、コロナ禍で中止になる前まで、毎回アメリカの各地に赴き、現地の作家さんやコレクター、ギャラリーの方々と交流してきた。 アメリカの美術館、アートセンターで開催される万華鏡展も見に行った。コージー・ベーカーさんのお宅で、ホーム・ギャラリーを見せて頂き話を伺ったこと、ジュディス・ポールさんのお宅でコレクションを見せて頂いたことも大きな思い出だ。
コリア工房、デュレット工房、カラディモス工房など訪問して制作の現場を見せていただき、作品への理解を深めることができた。 万華鏡の店を訪ねて、見たことのない作品を見せてもらい興奮した。
アメリカが現代万華鏡の本拠地だったと思う。少しでも日本とアメリカの万華鏡界に貢献したくて ブリュースター・カレイドスコープソサエティのインターナショナル担当役員もさせていただいた。
そしていつしか日本でも万華鏡のコンベンションを開きたいと仲間内で話すようになった。
2017年、京都で万華鏡世界大会がついに実現した。それなりに大きなインパクトがあったのではないだろうか。
日本では万華鏡を創る人がますます増えているのは喜ばしいことだと思う一方、日本の中だけで完結することなく、万華鏡を世界に発信し続けることに挑戦してほしいと願っている。
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