今日はスー・リオさんの夏色万華鏡をご紹介します。 今年のコンベンションで目にとまったものです。
型押しガラスというのでしょうか、ダイナミックなパターンで切り込み模様のある透明なガラスの下にキラキラのホログラム素材を置いて、その輝きがガラスを通してとてもきれいな万華鏡です。 夏の太陽のキラキラ感を感じますね。
パーラータイプのように本体に脚が付いた形ですが、細めで、やわらかいラインの脚なので、万華鏡デザインの一部として優雅なアクセントになっています。
アイホールは2か所。 周りに装飾ハンダも施されて美しく加工されています。
スー・リオさんの定番万華鏡によく見られるようなダイクロイックガラスの飾りがオブジェクトセルの上方にあります。 本体のガラスもこの飾りのガラスも当たる光によって色味や輝きが変わってきます。
そして夏らしさを一番感じたのが、このオブジェクトセルです。色合いが鮮やかで、ブルーとレッドがきれいに組み合わされています。 外からも良く見えるシリンダータイプのオブジェクトセルには、オイルとたっぷりのガラス片、ビーズ、ダイクロイック素材、メタルオブジェクトなど見るからに明るく夏らしい色味が混ざり合っています。
一つのアイホールから見えるのは3ミラーの映像です。 二等辺三角形に組んだ鏡の筒の向こうに見えるのは、視野いっぱいに広がる色模様です。
もうひとつのアイホールから見えるのは2ミラー6ポイントの映像です。
この万華鏡は全体がスランピングによってカーブのついた楕円形に仕上げられています。その中を半分に仕切るように2ミラーシステムと3ミラーシステムの筒が背中あわせに入っています。 そのため、アイホールの広いところ(中心側)から覗くと、どうしても2ミラーの映像は左側によってしまいます。 でもこれは万華鏡のボディーいっぱいになるくらい大きなミラーシステムが入っているこということなので、映像はとても迫力があります。
オイルの中にたっぷりとあるオブジェクトが流れながら生み出す夏色の景色を楽しんでください。
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