万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

ローズガーデン

2011-11-05 18:38:57 | 万華鏡ブログ

中里保子さんの「ローズガーデン」をご紹介します。 11月6日まで流山市加の「ギャラリーよし」さんで開催中の「きらめく万華鏡・・中里保子とGlass Stationに集う仲間たち」展で拝見しました。

筒の上半分は本当に薔薇のイメージにぴったりなとても素敵なガラス。 台座からスタンドの部分と筒の下半分は銅を使ってデザインされています。
銅製の薔薇の花が見事に咲き誇っているお洒落なデザインです。
中里さんはガラスと金属などの組み合わせが本当に上手な作家さんで、魅力的なパーラータイプの作品です。 飾っておきたくなりますね。

内部にも一面に広がるローズガーデンをイメージした映像です。

写真ではわかりにくいですが、テイパード4ミラーシステムにさらに鏡を付け加えているので、何層にも重なった、奥行きの深い映像が生まれます。立体感が伝わると良いのですが。

Glass Stationというのは中里保子さんのガラス工房の名前です。 中里さんの指導の下、いろいろな作品が生まれています。 万華鏡が大好きなんだなあと感じる手づくりの作品には、それぞれ個性があり、これからがますます楽しみです。

 

 

 

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水の惑星

2011-11-01 22:13:34 | 万華鏡ブログ

透明感あふれるガラスにメノウを組み込んでデザインしたこの素敵な万華鏡は、中里保子さんの最新作「水の惑星」です。 
透明なガラスの美しさを生かした作品で、台座の部分もガラスを重ねた積層の断面がアルミニウムと組み合わされて現代的なスマートさを見せています。

メノウは天然石ですが、着色するとその性質によって染まり方に独特の色模様がでるので、装飾品などにも使われることが多いそうです。とても美しい青ですね。
スライスしたメノウをはめ込んだ作品を中里さんは今までにも何点か製作なさって来ましたが、いずれもユニークな造形作品であり、また万華鏡としても個性あふれる映像を生み出してきました。
このメノウを使うことになって、中里さんが膨らませたイメージは「水の惑星」でした。

オブジェクトは金属のワイヤーを球体に造形して、ガラス片を組み込んだもの。 下のほうから撮影した写真に少しだけ見えていますが、隙間のあるこの物体の特徴は前にある部分と奥にある部分が重なって見えていることです。隙間から見える奥の景色が前の映像の背景となって動くところが、本当に面白いです。

ワイヤーも銀色あり、銅色あり、また太さも形状もいろいろ変わりながら、以外なほどシンプルなオブジェクトです。 隙間を作り出すことで、映像の流れが面白くなっているのだと思います。

この万華鏡のミラーシステムはミラーを組み立てた筒ではなく、プリズムを使っています。 透き通った外側のガラスから見ても自然な感じです。覗き口は右上の面にあります。

動画にもチャレンジしてみました。↓

http://www.youtube.com/watch?v=mCSR_ci8y6g

いろいろな素材の持つ特性を万華鏡の中で意外な形で生かしている作品ですが、それぞれの部分に必然性を感じるほど、考え抜いたアイディアの結晶であり、中里さんの今までの経験や技術の積み重ねを見る思いがしました。

 

 

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