(株)カプロラクタム-blog

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南紀の旅その3

2006年08月07日 | Weblog
本日の予定は、中辺路巡りと駅に辿り着くことです。

ゆったりと8時に朝食を取り、9時出発。湯の峰温泉からは、国道2本を除けば2つの道があります。直接本宮を目指す、少々険しい4kmほどのコースと、一度中辺路へ出て正規ルートで行くコース。こちらは13kmもあるのですが、湯の峰から向かうのはそれ程辛くはないという話を聞いて、半日潰す覚悟で後者の赤木越に挑戦しました。
死ねる。
登り始めて30分。炎天下の直射日光が降り注ぐ中で、延々と続く急勾配の上り坂。地獄坂とはよく言ったものです。しかしこう命名した人も、まさか温暖化が進んだ現在において雲一つない今年一番の暑さの中を帽子も被らずに歩く青年がいることは想像できたでしょうか。現に、これまで誰ともすれ違いません。古道というと木陰の涼しい道を思い浮かべますが、この道は容赦なく直射日光が降り注ぎます。まず、夏に歩く道じゃなかった・・・この旅最大の後悔がココにありました。
もう少し進めば平らになるのでしょうし、まだ多少余力もありましたが、おそらく全行程の1割も終わっていない今、このまま進めば間違いなく因島の二の舞になるだろうと判断し、友人に頼んで別行動とし、自分は来た道を戻ってバスで向かうことにしました。
昨日の石段がなければ。これほど暑くなければ。荷物が重くなければ。病気の心配がなければ。直接発心門王子にバスで行っていれば。悪条件を並べればきりがありませんが、友人はしっかり13キロの道程を4時間かけて歩き通したため、普通にクリアできない道ではないのです。それこそ、熊野古道には難所といわれる道がいくつもあり、そこを体験した人に比べたら大した負荷でないと思われるのかもしれません。しかし、自分はこれが現時点での限界。せめてもう一度訪れるチャンスがあれば、体調を万全にし、涼しい日に、荷物を預けるなどして軽装備で、登山で心肺機能を強化したりして、発心門王子から本宮までのポピュラールートだけはしっかり歩きたいと思います。「一生のうちに伊勢7回、熊野3回訪れるべし」と言われていますが、伊勢はすでに5~6回行っているので、これで次なる目標が立ちました。しかし、そんなまとまった休みは今後取れるのだろうか・・・?

多少本宮から逆走したりして古道の雰囲気を味わった後、バスで新宮まで戻りました。この辺、バスはあるにしても便は非常に悪いです。一つ乗り遅れると2時間待ちはザラですから、予定を立てる際には余裕をもって立てないとドツボにはまりますね。
新宮でまず宿を決め、浮島と神倉神社へ行ってきました。新宮といえば桃鉄の目的地16駅に数えられる有名な所ですが、そんなイメージとはかけ離れた都市でした。駅から最初のコンビニまで1キロあり、どこの山村やねんという有様。昔はもっと栄えていたのでしょうけどね・・・料理はそれなりに美味く、また疲れもあって9時には床に着きました。

明日は一路帰宅の旅。台風と追いかけっこのようです。