ストロー

ストロー・じか？…給食紙パック牛乳飲み方論争
この世にはストローを消費しとかないと困る人たちもいるのよ・・・（ミサト談

数年前からごみの分別が厳しくなり、牛乳にくっついてきていたストローが別々に配られるようになりました。配る手間が一つ増えたことと、ストローを出した後の袋がよく床に落ちていて困るようになりましたが、まあリサイクルのためと割り切って、「上の方をちぎるのではなく、下から押してストローを出し、飲んだらストローに袋を結んで捨てる」なんて方法を取っています。これが意外に低学年には難しい・・・確かにじかに飲めばストロー分のごみが削減できて便利なのですがね。ちなみに放課後は普通にストローを使わず飲んでいます。

ところで、古くから伝わる？牛乳の正しい飲み方には、手を腰に当ててぐいっと傾けて飲む、というものがあります。もちろんビンだった時代の飲み方でしょうけど、普通に１ℓパックの牛乳でコレをやると大惨事になりますな。２００ｍℓ程度なら飲めるわけですが、では何故ビンでは○で紙パックでは×なのか、どうもはっきりしません。注ぎ口に直接口をつけるのは不栄衛だというのならどちらも×のはずですしね。
そういえば１０年ちょっと前はペットボトルに直接口をつけて飲むのもタブーだったような・・・缶ジュースは○でペットボトルは×というのも不思議な気がします。飲み口の露出を考えれば、衛生上逆のような気もしますしね。かといって別の容器に移して飲むと洗う手間が１つ増えますし、洗うために使う水や洗剤を浄化する設備のことも踏まえると、直接飲んだ方がエコなのかもとも思えてきます。

教育的に見ると、吸うという行為は脳の発達に欠かせない行動の一つです。赤ちゃんが、産まれておぎゃあと泣く前に一番最初にすることが「息を吸う」ですし、その後もおっぱいを吸うことで口唇の機能が発達し、よだれを出さなくなり、精神的な安定を生み、言語の形成につながっていくのです。乳幼児に笛などを渡すと、まず間違いなく「吹く」でなく「吸う」ことで音を出そうとします。なのでこの時期は吸っても音のでるラッパやハーモニカなどを渡すのが良いと思います。
横道に逸れましたが、以上の通り自分はストローに賛成派です。高学年は別にして、低学年にはまだこの「吸う刺激」が必要な子もいるでしょうし、中にはうまく吸えない子も数％いるような気もします。こうした身体的な技術を小さい頃に十分育てていないと、落ち着かないとか、字が書けないとか、学習面にも困難さが生まれてくるものです。給食のストローの是非は、環境面、経済面だけでなく、教育的な効果も考えてもらいたいですね。

マックシェイクが飲めるかで試してみると良いかも知れませんな(笑）吸えた子はストロー卒業とか。