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宇宙戦艦ヤマト

2010年12月19日 | Weblog
「スペースバトルシップヤマト」を観てきました(ネタバレあり)

「宇宙戦艦ヤマト」は、知っているようで内容はほとんど知りませんでした。オープニングが有名すぎるので、知っている気になってしまうのですかね(笑)そんなわけで、原作との違いとかは全く分かりませんが、映画版としての完成度は、序盤を除いて中々高かったと思います。

序盤は、キムタクのキャラが立ちすぎて、イマイチ古代進の役どころがつかめませんでした。原作ありきの映画は、どうもこういうキャラや人間関係の設定を端折りがちですよね。一般市民かと思っていたらいつの間にか軍人になっていて、元エースパイロットと言う設定が中盤くらいに出て、ようやくキャラがつかめました。また、ヤマトの初期装備や提供された技術に関わる説明が、トンデモ科学でも良いから少し欲しかったですね。あと、イスカンダルから送られてきた情報は「星の位置」と「波動法」だったと最後まで押し通していましたが、それでは到底たどり着けないのでは?途中で「ワープ」と「波動法」が同じ技術と言う説明がありましたけど、むしろ、「イスカンダルからは「位置」と「ワープ」を伝えようとしたけど、その技術を地球側が「波動砲」に転用した」と見るべきだと思ったのですが・・・ガミラス側も「ワープ」はしていましたが、「波動砲」については予想外の攻撃だったはずですよね。この辺り、もう少し説明されていればさらに良かったかなと思いました。

ガミラスとイスカンダルの関係には驚きました。この意識生命体と言う設定、エヴァンゲリオンの「人類補完計画」が目指した最終形っぽいですね。また、全体が生き残るために、個を犠牲にするというのは、昨日のイワシの群れに通じるところもあります。結局、ヤマトのクルーがしていたことも同じことですし、この作品、というか、この映画に流れるテーマが、この「個を捨てて全体を守る」自己犠牲に集約されていると思いました。原作は戦争の記憶がまだ新しい頃なので、おそらく特攻を意識していたのでしょうけど、どちらかと言えばアルマゲドンやディープインパクトのテイストが強かったですね。それにしてもみんな飲酒運転すぎ。

最後は地球を守ったというより、自分の種を守ったような・・・あそこは笑う所だという認識でよかったかな?