運動会の練習中、熱中症で児童ら搬送相次ぐ
何か最近、熱中症に関する報道が過剰すぎませんかね。
命の危険がある症状であると言うことは十分に承知していますし、注意喚起と対策を万全に行う必要性も当然心得ています。この報道を見て心配になり、「運動会練習の説明を校内放送で先にしてしまおう」と放送原稿まで作ったくらいですから・・・まあ実際は実現しませんでしたが、来週にある運動会に向けて、まだまだ外での練習は続くわけですし、練習や話す内容を精選したり、極力日陰で休ませたり、場合によっては体育館で全校練習を行ったりすることも視野に入れて、頭を悩ませながら検討しているところです。
しかし、それでも全校児童が数百人も集まれば体調が悪くなる子は何人かは出てしまいます。脱水症状を起こすような重篤な場合は別にして、比較的軽い症状で、学校側が大事を取って救急搬送した場合でも、それだけでヘリコプターが校庭周辺に飛び交うなどの大騒ぎになってしまうのです。平気だった95%の子も、最早落ち着いて授業を受けられる環境でなくなってしまいます。練習後に頭が痛くなって保健室に行ったり、家に帰ってから熱が出て翌日欠席するような「熱中症と見られる」体調不良は、今週うちのクラスにだってありましたし、この時期には決して珍しいことではありません。場合によっては保護者に来てもらって早退させたり病院へ行かせたりするわけですが、そんなことは絶対にどこの学校でも日常茶飯事のはずです。たまたま119番通報したばかりに、報道陣が動いて、学校の通常業務を妨害するような事態に発展してしまうそのさじ加減は、事態の緊急性でなく、マスコミ的に美味しいかどうかにかかっているような気がしてなりません。熱中症というフレーズは、最早節電やいじめと同じく、実態を離れたマスコミの恰好の「おかず」になっているような気さえします。
そして、何より心外なのが、全ての責任が学校にあるような報道の仕方。何も責任が全くないとは言いませんが、事前に水分補給と健康観察をし、避難テントまで用意して練習をしていて、「配慮が足りなかった」と謝罪する校長の姿が映っていましたが、それなら他にどう配慮すればいいのでしょう・・・現状、子どもの家庭での生活スタイルは千差万別で、それこそ朝ごはんを食べてきていなかったり、夜遅くまで起きていたりと、体調が万全でない子もいるわけです。しかし、倒れた子の家庭環境にスポットを当てた報道は見たことがありません。学校はそういうのをひっくるめて指導しているわけで、いつ爆発するか分からない爆弾を抱えながらビクビクしているのが現状です。
運動会は学校行事の1つとして、子どもの成長の発表会でもあるわけですから、練習しないわけにも行きませんし、市民運動会のような自由参加型や運の要素が強い競技にするわけにも行きません。最近は5月6月の涼しいうちにやってしまうという学校が増えてきましたが、4月は学級組織決めやら参観日やら家庭訪問で目の回る忙しさですし、5月はスポーツテストもあって体育が圧迫されるので、1学期に運動会をやっても決して9月のような完成度にはならないのです。特に1年生は、まだ友達の顔も名前も覚えていないような時期ですし、並ぶだけで一苦労。演技なんてあろうものなら悶絶します。つまり、1学期に行う運動会は妥協の産物にしかなり得ず、「前期の学級経営の集大成」としては、やはりこの時期にやるべきだというのが自分の考えです。まあ10月にまでずらしてしまえば良いのですが、その頃は訪問やら研究発表やらが目白押しですからね・・・行事を組み、無事やり遂げるのはなかなか難しいのです。
クーラーの聞いた部屋で安全対策がどうのと議論するなら、とりあえず教室にクーラーを入れるための寄付を募ってくれませんかね。
何か最近、熱中症に関する報道が過剰すぎませんかね。
命の危険がある症状であると言うことは十分に承知していますし、注意喚起と対策を万全に行う必要性も当然心得ています。この報道を見て心配になり、「運動会練習の説明を校内放送で先にしてしまおう」と放送原稿まで作ったくらいですから・・・まあ実際は実現しませんでしたが、来週にある運動会に向けて、まだまだ外での練習は続くわけですし、練習や話す内容を精選したり、極力日陰で休ませたり、場合によっては体育館で全校練習を行ったりすることも視野に入れて、頭を悩ませながら検討しているところです。
しかし、それでも全校児童が数百人も集まれば体調が悪くなる子は何人かは出てしまいます。脱水症状を起こすような重篤な場合は別にして、比較的軽い症状で、学校側が大事を取って救急搬送した場合でも、それだけでヘリコプターが校庭周辺に飛び交うなどの大騒ぎになってしまうのです。平気だった95%の子も、最早落ち着いて授業を受けられる環境でなくなってしまいます。練習後に頭が痛くなって保健室に行ったり、家に帰ってから熱が出て翌日欠席するような「熱中症と見られる」体調不良は、今週うちのクラスにだってありましたし、この時期には決して珍しいことではありません。場合によっては保護者に来てもらって早退させたり病院へ行かせたりするわけですが、そんなことは絶対にどこの学校でも日常茶飯事のはずです。たまたま119番通報したばかりに、報道陣が動いて、学校の通常業務を妨害するような事態に発展してしまうそのさじ加減は、事態の緊急性でなく、マスコミ的に美味しいかどうかにかかっているような気がしてなりません。熱中症というフレーズは、最早節電やいじめと同じく、実態を離れたマスコミの恰好の「おかず」になっているような気さえします。
そして、何より心外なのが、全ての責任が学校にあるような報道の仕方。何も責任が全くないとは言いませんが、事前に水分補給と健康観察をし、避難テントまで用意して練習をしていて、「配慮が足りなかった」と謝罪する校長の姿が映っていましたが、それなら他にどう配慮すればいいのでしょう・・・現状、子どもの家庭での生活スタイルは千差万別で、それこそ朝ごはんを食べてきていなかったり、夜遅くまで起きていたりと、体調が万全でない子もいるわけです。しかし、倒れた子の家庭環境にスポットを当てた報道は見たことがありません。学校はそういうのをひっくるめて指導しているわけで、いつ爆発するか分からない爆弾を抱えながらビクビクしているのが現状です。
運動会は学校行事の1つとして、子どもの成長の発表会でもあるわけですから、練習しないわけにも行きませんし、市民運動会のような自由参加型や運の要素が強い競技にするわけにも行きません。最近は5月6月の涼しいうちにやってしまうという学校が増えてきましたが、4月は学級組織決めやら参観日やら家庭訪問で目の回る忙しさですし、5月はスポーツテストもあって体育が圧迫されるので、1学期に運動会をやっても決して9月のような完成度にはならないのです。特に1年生は、まだ友達の顔も名前も覚えていないような時期ですし、並ぶだけで一苦労。演技なんてあろうものなら悶絶します。つまり、1学期に行う運動会は妥協の産物にしかなり得ず、「前期の学級経営の集大成」としては、やはりこの時期にやるべきだというのが自分の考えです。まあ10月にまでずらしてしまえば良いのですが、その頃は訪問やら研究発表やらが目白押しですからね・・・行事を組み、無事やり遂げるのはなかなか難しいのです。
クーラーの聞いた部屋で安全対策がどうのと議論するなら、とりあえず教室にクーラーを入れるための寄付を募ってくれませんかね。