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万引き自殺と連絡票

2016年03月08日 | 時事
中3男子が自殺…「万引き」の誤記録で推薦せず
推薦されないだけで死ぬようなことか・・・?よく分かりませんね。

報道では、学校を槍玉にあげる目的からか、やけに万引きは誤記録だったと強調されていますが、そもそもあえてそういう記述をしたということは、少なくとも疑わしい事実はあったわけですよね。例えば集団万引きで、自分は盗ってないけど唆したとか、その場にいて見張り役をしたとか、そういう同罪レベルだったら「ない」とは言えなかったのではないでしょうか。全くの潔白なら3者面談でそう言えば済むことですし、出席もせずに自殺したということは担任にも親にも言えない何らかの真実があったのだろうと思います。仮に本当に誤記録であったとしても、生徒の受け答えや行動は疑うには十分ですし、何らかのやましい事があったのは間違いないでしょう。そういうことは報道されないので一方的に学校が悪く報道されてしまうわけですが、少なくとも言えることは、万引きは第三者を自殺に追い込むこともあるから絶対にしちゃいけないということですな。つーか学校は罪をかぶって幕引きしようとしてるのに、もしほじくり返して次本当に万引きしたという人物が自殺したら、完全にマスコミのせいになりますけど、その覚悟はあるのでしょうかね?

生徒指導上の記録は、小学校でももちろん残しています。小中連絡票といって、入学時から卒業まで問題行動のある児童の記録は各担任によって残され、万引きやいじめ等の非行事案はもちろん、登校しぶりやけんか、家出等、子どもはその事実を忘れたとしてもしっかり中学まで引き継がれていくわけです。担任が代わっても円滑に情報を共有することが目的なので、新しい学年が決まると一通り目を通すわけですが、学年が上がるごとに盛り沢山になっていき、読むのも一苦労です。そして年度末、つまり今の時期ですが、一人一人について新たな事例を追加するという作業は担任にしてみるとかなりの手間なのですよね・・・普段の記録は経営簿に残しているわけですが、そこから再び個別に抜き出してまとめていくのははっきりいって二度手間であり、よほどの大事じゃないと残したくないものです。ましてや、敢えて個人を貶めるためだけに追記するなんてことはありえません。誤記録だったにしても、わざわざ骨を折って書いてある以上、何らかの事実はあったと考えるのが普通でしょう。2年前だと実際に書いた先生がその学校に残っていない可能性もあり、新しい担任が既に書いてあることの信憑性を疑うことはほぼ不可能というか、普通疑おうとも思いません。この担任も5度の面談を通して本人に確かめており、その時の反応を確認した上での三者面談だったようですから、その後の調べで誤記録だったといっているのは、おそらく故人を守るための方便ではないかと思っています。

なぜそう思うのかというと、自分も同じようなケースを経験しているからです。詳しくは言えませんが、生徒指導上で過去の万引き歴が問題になり、その時も本人が否定したので、わざわざ過去の担任にまで問い合わせて事実確認し、嘘を追及したことがありました。新しい先生だから知らないだろうと、子どもは平然と嘘をつきます。その結果追い込まれるのは自分なのですけど・・・まあ小学生なら分からなくても仕方ないでしょうが、中3にもなってそれではちょっとお粗末ですよね。そもそも、推薦なんて受けなくても実力でがんばればいいのに・・・

受験シーズンは誰でも神経質になるものなので、せめて家族はもう少し逃げ道を残すように構えないといけませんな。受験に失敗したって何とかなるものですし。