(株)カプロラクタム-blog

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ベビーカー破損事故

2016年04月04日 | 時事
半蔵門線、ベビーカー挟んだまま発車 幸い中は空
赤ちゃんが乗っていたらと思うと怖いですね。

普通、電車のドアは人を挟まないよう閉まる直前でスピードが緩み、異常を検知するようになっていますが、車軸の部分が挟まったようでそれも作動しなかったのだとか。車掌の目視による点検もスルーし、社内の非常ボタンも押されたにも関わらず数駅間対応が滞ったとか。緊急停止をするとダイヤが乱れ、大きな損害を出してしまうためにためらったのでしょうか?しかしやはり誰かが乗っていたとしたら命の危険がありましたし、引っかかったベビーカーがホームにいる人に当たる可能性もありました。車掌の判断としては、やはりまずかったでしょう。

しかし、ここでよく考えてみると、そもそもこの父親はどうして乗っていないベビーカーを「押して」乗車しようとしたのでしょうか?報道によると一旦家族全員が乗った後ベビーカーを取りに行ったとあるので、おそらく待っている間にお子さんをベビーカーから下ろし、全員無事に乗車させた後でベビーカーを取りに行ったようですが、予めちゃんと畳んでおけばひょいと抱えて乗り込むのは容易だったはずです。押して乗車しようとしてベビーカーをはさんだということは、父親は電車に乗れずホームに残ってしまったわけで、当然発車間際の駆け込み乗車をしたことになります。そんなギリギリのタイミングで乗らざるをえないほど混んでいたのでしょうか?万が一このベビーカーが誰かに当たるなどしたら、やはり責任はこの父親に行ってしまうのではないでしょうか。

調べてみると、車内においてベビーカーをたたむかどうかは色々と議論があるようですが、基本的には問題なく、どちらかというと子育て世帯を優先する目線で考えられている模様です。まあ、子どもを乗せたまま乗り込むのはリスクがありますし、一旦降ろして乗り込む判断は間違っていないでしょう。ベビーカーには色々と荷物を載せている場合もあるので、もし折りたたんで乗せるとしたら荷物とベビーカーと子どもと持たなくてはいけなくなり、どう考えても手が3つ要ります(笑)実際、この家族も手が足りなくなり、苦肉の策として後からベビーカーを取りに行くことになった模様です。車内では座れるとは限らないので、超満員でもない限り再びベビーカーに乗せることは自分も問題ないと思います。しかし、だからといってベビーカーをたたまむ手間を惜しんでしまったのは父親の判断ミスだったのではないでしょうか。

一歩間違えば重大事故につながりかねなかった今回の事案ですが、果たして鉄道側だけ責められる問題なのかどうかは疑問です。