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藤井七段誕生!

2018年05月18日 | 時事
藤井七段誕生 最年少&最速昇段!“苦手一門”の船江六段下す
2月に六段になったばかりですが、もう七段昇段を決めた模様です。

プロ入り後1年7カ月、15歳9ヶ月で七段という記録は、過去に中学生棋士になった5名の誰よりも早く、これまでの最速だった加藤一二三よりも1年以上早く達成した模様です。囲碁界ではこの前紹介した芝野虎丸七段の2年11ヶ月なので、文句なしの最速スピード出世ですね。まあ囲碁とは出発の段位が違いますが、高段になると最高段位を基準に「名人位になったら九段」「挑戦者になれたら八段」「リーグ入りしたら七段」というように段階がはっきり決まってくる一方、通算何勝のような「長く頑張ったで賞」的な意味合いも含まれてくるので、高段位を最速で取るというのははっきりとその実力を手にしていると言えるわけです。ちなみに将棋で言う七段格の条件は以下の7つあり、藤井七段は上から3つ目の基準を満たしたことになります。
・竜王挑戦
・竜王戦1組昇級
・六段昇段後竜王ランキング戦連続昇級または通算3回優勝
・順位戦B級1組昇級
・タイトル1期獲得
・六段昇段後全棋士参加棋戦優勝
・六段昇段後公式戦150勝

・・・それにしても、残りの基準と比べてみると七段がどれだけすごいことか良く分かりますね(笑)名人と竜王は格上扱いですが、他の6タイトルのうちどれかを取ってやっとなれるのがこの七段というレベルのようです。タイトルホルダーと同格と考えると、この3つ目の基準だけは若干甘いような気もしますが、それだけスピード昇級を決める人は1段上に上げても良いだろう、という計らいのようですね。まあ、本来の順序としては五段になった後この記録を持って六段になり、その後で全棋士参加棋戦優勝して七段、というのが正規ルートのような気がしますが(笑)ひふみんはそんな感じだったのかな?

ここまでくると次は八段が気になるわけですが、八段の基準はさらに厳しくなるようです。
・竜王位1期獲得
・順位戦A級昇級
・七段昇段後公式戦190勝

・・・驚いたことに、たったこれだけしかありません。七段はなったばかりなので190勝するにはまだ3年以上はかかるでしょうし、A級も順調に1つずつ上がってもあと3年はかかります。唯一繋がっているのが今回の竜王戦ですが、今日勝ったのは5組準決勝なので、次も勝って優勝を決め、さらに本戦トーナメントでは6組、4組の優勝者を倒し、さらに1組5位、4位、優勝者を倒してから、決勝3番勝負に勝たないと挑戦者になりません。繰り返しますがここまでやって挑戦者になったとしてもまだ七段の基準なのです。八段の誕生には羽生竜王を7番勝負で倒さないといけないわけです。理論上はこのタイトル戦が10月にあるので、藤井8段の誕生は最速で11月ということになりますが、一度も負けられない変則トーナメントを勝ち上がるのはかなり厳しい戦いになるでしょうね。ということは、七段在位はかなり長くなりそうですな・・・と、その前に何かタイトルを取ってしまうかも!?

四段489日、五段16日、六段90日・・・やはり五段の扇子の価値が最高だったか(笑)