今日は仁科タイルさんに表札の取り付けを頼んだので、同行したのね。場所はさいたまなんだけど、1時間ちょいって感じだったかな?そうね、頼んで置いて言う事じゃ無いかも知れないが、余程の事が無い限り、お昼までには終わると思う感じなのね。逆に上手く行ったら、往復の時間の方が、
掛かるんじゃ無いのかな?なんて感じでもあったりして・・・。そんなこんなで今までの表札を外す事から始まるんだけど、平らになるように外す為に、はつりって作業をするんだけれど、地味ぃぃに時間が掛かるのね。ただそこさえ終われば、一応元、タイル屋だから、表札のサイズもぴったりに
してあるので、後は張るだけ・・・
とても気に入って下さって・・・それが伺えるのは、ずっと取り付けを見ていて、更に最後に写真を一緒に・・・って頼まれたのね。今まで表札で一緒に撮ったの初めてだったのね。撮ってくれた仁科さんもビックリしてたのね。まぁこんな事は早々無いから、戸惑うだろうね。
まぁそんなこんなで、お昼前に終わって、お昼を食べた時に、この後ってどうするの?って聞かれたんで、折角時間が出来たんで、お教室の下地を彫りにコーナンに行くって言うと、俺も見に行こうかな?って言うのね。大して面白い事無いし、地味だよ・・・って言ったんだけど、来るって。
流石に2台で向かって、始まるんだけど、ラッキー時間だから、本気じゃ無くて良いし、何となくって感じだから、聞かれた質問に全部お答えしちゃって・・・何かどうやってんだろうって思っていたらしいのね。そしたら、俺もトリマー持っているんだけど、そんな風に使うんだ・・・って。
普通はこんな風には使わないよ・・・って話なんだけど、そうね昔タイル屋の時に、ある職人が室内用のタイルに穴を開けようとした時に、サンダーって機械を使っていたら、他の職人達が馬鹿にしていたのね。確かに当時は、みんな、さくらがぺきぺきで穴を開けるやり方だったのね。
タイルの裏をタイルカッターでグリグリする。そしてニッパーが少しでも入ったら、そこを広げる・・・って、そこそこ時間の掛かるやり方だったのね。それを裏から機械を使う事で時間を短縮なんだから、当時にしては画期的だったと思うのね。しかしみんなは笑っていたのね。嫌、むしろ馬鹿に
していたのね。ただ問題は数年後・・・あれだけ馬鹿にしていたのに、常用って日当式から、請負って出来高払いになった瞬間、みんなそうし始めたのね。俺は当時、小僧だったから、その職人の変貌に違和感を持ったものなのね。つまりこんな考え方が古典と新作落語みたいな差になる。
常識って言うのは、伝統みたいなものだから、守らないとならない方向性になり、非常識って言うのは予定調和を崩すもの。ここで厄介なのが、常識にするには一代なんてもんじゃ無理なのね。前もって布石が必要だからね。ルパンにしても3世だしね。偉い人の名前の子供のjrとかね。
それを継承して行くもんだから。つまり俺には無理なのね。選択肢に無いのね。つまりそっちじゃ無い行き方しか無いのね。今更、ちゃんとの方向は無いのだから、考え方としては、斬新な方になる。つまりさっきの馬鹿にされた側の職人の方側ね。でもみんな真似をしているのだから、認めて
しまっていてるのね。しかも、そこに謝罪も無かった。つまりそこに意地もプライドも無いし、謝る礼儀すら無いのだから、残されるのは上手さだけになる。ただ受け入れてしまえば、技術が上なら、それを使ってあっと言う間に抜かして行くだろうけれどね。その位、盗むって言うのは簡単なのね。
ただ、それはやり方であって、それを使うとか、方法なんてもんは、今なら機械を上手に使いこなすと、能率効率がアップする。じゃ棟梁じゃ無いが、仏像彫刻を機械で彫って良いのか?となると、完全に駄目なのね。その時に、丸いタイルがあるから使えば良いや・・・なら、能率効率アップ。
しかし、時間が掛かっても手で切っている・・・それこそが技術。つまり丸いタイルで良いや・・・の方向性の人は、簡単に真似される方向になるから、余程のデザイン性が無いと、誰にでも色違いにして盗まれる。しかもデザインって言うものが安く扱われる国なんで、特にね。
勿論、小さくても宝石のカットの凄さは、切るやら磨くの技術って言う点は一緒。ただデザイン性は別物なのね。これは作詞と作曲の違いみたいなもので、今の大谷くんのような、バッターとピッチャーを比べるようなものなのね。こんな話を踏まえれば、仁科さんは職人なんだから、普通の使い方
なら見た事はあっても、中々文字を彫ったり、絵を彫ったり、ギザギザやグネグネを切るなんて聞いた事も無いだろうから、不思議な光景だろうね。
と言う訳で、こんな感じの途中まで・・・真ん中に鏡が入るのね。これが外用流しの方の新作下地。って事でお開きの後は、アトリエで・・・
バイク屋さん経由の依頼の表札の掘下げ。この木は銘木なんで、コーナンでは彫れないからアトリエで・・・。あとはペーパー掛けのみ。何か取り敢えず無事に取り付けも終わり、前倒しの下地の時間分、ラッキーなんて感じの1日。