今日はあさイチで母の病院からスタートするだけど、病院自体は父が何度も入院しているから、色々判るが、母は初診。
そんなこんなで30分以上待って入るも、予約無しなんで、結局終わったのはお昼過ぎ。そんなこんなで、午後から出勤。って事で、金魚の壁画となるんだけど、この大きさになると
アトリエが手狭。人が通るには端っこにぶつかってしまうから、まずそこの確保からなのね。中央の丸い部分を見ながら、何がしっくりするか?
良く生徒さんが大作の時に、質問されるが、全部下絵を考えてからスタートするのか?って事なんだけど、ほぼイメージだけで、都度考えるのね。
そんな事が多かったりする。例えば、今回は金魚入れるって決まっている。当初は、思い入れたっぷりに、金魚の壁画って事を、金魚が入っている壁画の
構想だったのね。何が違うか?となると、金魚の壁画の場合、金魚がメインだけれど、入っているって表現の場合、他の物もかなり主張する事になる。
だから家族構成だったり、周りの環境だったり、色んな話を聞いた事は聞き取り調査や、問診と同じ時間だったりするのね。だから今回もそうした。
所が根本的に違ったようで、全て0にしてやり直しになった。それと同時にお子さんが生まれるようで、そうなると金魚の数も変わって来る。
それなら単純に金魚を1匹増やす事で、金魚の壁画にする事にしたのね。文字にするとエグい言い方になるが、思い入れをほぼ消す。
例えば、何でもルールってもんがあって、中央の土佐金って金魚は上から見るものなのね。大会では洗面器に入れて審査するのね。つまりこのアングルは
ルール通りなのね。これを繰り返すなら放射状に上から見た金魚を入れれば、図鑑では無くなるから、デザインとなる。ただ横から見た方が綺麗な金魚も
いる訳で。そうなるとそのデザインには向かない金魚も出て来るのね。それとその配列をする事になると、左右対称にこだわるデザインとなり、かなり
規制される事になるのと、模様的になるから、そこに動きは無くなるのね。ただ子供さんが、小さい事も考えると、模様よりも動きのある感じの方が、
面白いかな?と何となく泳いでいるようなモチーフの絵にしたのね。こうやって1つ1つに意味がある事を入れるんだけど、根本的な事があるとしたら、
お任せであるかどうか?任せられた場合、そのモチーフを使って、金魚の入った壁画を作ろうとするのね。何故なら家族構成迄聞いたんだからね。
つまりその人数に合わせたりしようとするから。更に名前の由来だったり、そこに引っ掛けたデザインを入れたりすると、金魚の時間よりも、もっと
時間の掛かる事に、なったりもして、金魚の壁画では無くて、金魚の入った壁画になるのね。ただ今回は金魚の壁画としてシンプルに1匹増やして、
余計なモチーフを入れない事にしたのね。ただとは言え1匹増やす事が簡単な事でも無いし、楽でも無いが、あれこれ考える事は無くなったんで、金魚に
徹するのみって感じなんで、割と楽譜通りの演奏になる。恐らくソロの部分のバックも特にモチーフを入れる訳ではなく、模様なんで、綺麗ならそれで良いし、大幅に切る必要も無いのね。
その分、金魚に徹する事にしたのね。だから古い生徒さんには、いつもと違う雰囲気に見えるかもね。そんな中、夕方泉銀さんの友人って方が見える事に
なっていて、良く良く伺うと、電車に乗って来るとの事。どうやらご近所では無さそうなんで、駅まで迎えに行ったのね。すると、アトリエに入るなり、
気に入って頂けたようで、いきなり購入って話になり、お買い上げして頂いたのね。そんな気も無かったし、作品はホコリも付いているし、慌てて
メンテナンスやら、手放すとなると、写真も撮って置きたいし、ドタバタになったが、まさかの展開にビックリだったのね。大体、これらを見て、
それじゃ依頼なんて展開が多いからね。オーダーでは無く吊るしの作品を買って下さるとはね。作家katsuの作品に合った方だったんだな~。
依頼品って言うのは、モチーフが決まっているからそれを踏まえたオーダー品であって、完全なお任せでは無いのね、普通は。ただ吊るし作品って、
何らかのシチュエーションで、その分野の縛りはあるもので、同じような条件そうだけど、一応モチーフを自由に選んだ分の自由が合った作品。
それをいきなり購入して下さるのか~って思うと、嬉しいやら戸惑うやら。いずれにしても、また誰か知らない人に自慢して貰えるのだから、それが
何よりです!なのね。