数日前、親父の姉さんの旦那さんが亡くなったって話を聞いた。それが少し前にそこの子供・・つまり俺のいとこが、近いうちに両親を連れて行く・・・なんて話もあって、安心していたのね。
だから亡くなった話を聞いた時に、あ・・・そう来たかって思ったのね。振り返ると、前回は約1年前に連れて行ったようなのね・・・あの時、みんなで写真撮ってやれば良かったな・・。
おじさんは90を超えていて、そんな歳ではあった。ただガンを何度も克服し、鉄人って呼ばれてたのね。むしろ家の両親よりもシャキとしてて、本当に元気な人だったのね。
それが明日検査入院なんて前日に、静かに逝ってしまったらしい。自宅で亡くなりたかったのかな?おばさんも、いとこもいたらしいから。それで家族葬して、数週間経って落ち着いたって、
連絡が来たんだろうね。そんなこんなの今日は、涙雨なのかなぁ・・・土砂降りの中、両親を連れて向かうんだけど、香典袋が欲しいとなって、薄い筆はあんのかよ?って聞くと、そんなの無いよ
・・・別に親戚だし良いよ・・・なんて親父は言うものの、そりゃ駄目だろっ。何でも良いなら裸で渡せよ・・・って言うと、そっか・・・って。おいおい、俺ごときにまともな事言われんなよ。
ってな事で、それと・・・やっぱ、花とかフルーツとか、何か必要だろな・・・ただ、残されたおばさん1人にフルーツの盛り合わせ的なもんは、見栄えは良いだろうが、困るよな・・・とか、
花にしたって、切り花じゃ花瓶なんて事になれば、手間を掛けさせちゃうし・・・こう言う大人なフォーマルな事が一番苦手なのね・・・俺。あえて言えば、普通60の大人って事になれば、
結婚しているから、奥さんがいて子供がいて、場合に寄っては孫なんかいるなんて事になるような歳である。それなのに何一つ持っていない・・・そんな奴が、世間様のそんなまともな儀式に参加
するって言うのは、まるでシンデレラが舞踏会に出るのと、何ら変わらない。ただあいつは図々しい女であって、しかも若くて美人と来たら、何でも許されて、むしろ高感度は高い。
何しろ不幸を武器に同情を買い、魔法使いと交わしたたった1つの約束を破り、借りた靴まで捨てて来る・・・礼儀も無い図々しい奴から考えれば、俺の方がまともっぽいが、世の中ってのは、
そうは行かないもので。やっぱ顔だなっ・・・とか、若いって良いなって話。若気の至りなんて表現もあるしね。これが80になれば、おじいちゃんだし・・・となり、見る目も変わるだろうがね。
そんな中、両親と俺の3人でとなると、俺が一番ちゃんとしないと行けない役回りとなると、不安だけが残る・・・だからかぐやに確認して、最高じゃ無くて良いから、最低限どうすれば良い?
って聞いたし、まぁ大体はあっていたんで、後は無事に着けば良いだけなら、何とかなる。そんなこんなで何とかかんとか手に入れたものの、お花が1時間待ち・・・って言われたのね。
いつもなら、えーって思って他に行くかって思ったりもするものの、土砂降りだし、移動して探すのも面倒だし、それなら早めな昼食にして、待てば良いかって事にして・・・。
何とか無事に着いたのね。ご焼香もし、居間へ行こうって言われたけど、ここが良いよ、おじさんいるし・・・その前にみんなで一緒に写真撮ろうって言って、遺影と一緒に写真を撮った・・・
本当は生きてる時だったのに、気が利かなくてごめん・・・っておばさんに言うと、そんな事無いよって言ってはくれたものの、やっぱり残念だったなぁ・・・って遺影を見て思ったのね。
そんなこんなで昔話をして、数時間経ち、夕飯も済ませ両親を送ってアトリエへ・・・。こんな休みは本当に疲れる。老人2人の面倒は楽では無いし、トイレだけでも一苦労。その上、不幸な話と
なれば、気疲れ・・・って気を持って行かれる。立て直しが必要になる。だから絶対にアトリエに戻らないとならない。ここが俺の居場所だから。ただここは仕事場・・・ただのんびりする場所
では無い。だから絶対に何かをした・・・って爪痕を残さないと、丸々1日遊んで来た気持ちになるのを払拭したいのね。ただ疲れている・・・こんな時は、考える事は避けたい。だから・・・
先日買った、レトロなタイルのネット剥がし・・・古いタイルのネットは腐ったみたいになっていて、お湯に付けていくらか柔らかくなった所で、カッターで削ぐなんて事になるのね。
もういくらかやってはいたものの、残っていたから数時間それをして・・・終わらせたのね。そこでいくらか落ち着いたし、だから蛸の椅子をほんの少し進めたのね。なんかなぁ・・・。
きっと俺以上に両親は自分の死と向き合った時間だったろうな・・・と思うと、きつかっただろうし、何だろう・・・明日は我が身。家にもやって来る番なんだろうな・・・って気にもなった。
でもこうして一緒に出掛けた・・・そんな些細な事がいつかまた思い出になって行くのだろう。それが普通は孫だのって楽しい時間もありつつ、老いて悲しい時間と相殺なんだろうが、俺には
その楽しい時間を過ごさせてあげられ無かった罰とでも言うのかな・・・悲しい時間を一緒に過ごさないと、一緒に過ごす時間すらも奪う事になる。つまり何もしなかったよりマシって事が限界。
100点狙いでは無くて、5点でも、10点でも、0点よりはね・・・って拾い集めているようなもの。だからやってやった・・・とは思わないし、やらなきゃな・・・やらなくて後悔はしないのか?
って、自問自答になる。勿論、やった所で、日常なら多少の不備は許される。でも、それが入院だったり、こうした不幸だったり、フォーマルな事は、間違えると迷惑も掛かるし、やった事で、
自分だけでは無くて、責任も負う・・・勿論、そんなの関係無いし、そこまで考える必要は無いって言ってくれる人もいる。ただ本来そんな責任は、結婚したとか、親になったとか、色んな経験を
して来た人の優しい目であって、そりゃ人としてどうなの?なんて言われてもおかしくは無い。つまりそんな姿勢では、やったから良いだろっ・・・って姿勢であり、そんな気持ちで作品を作れば、
最悪である。人はそう変わらないって言うのなら、俺が俺らしくギリギリ居られる場所を守る為にも、どんな時でもまっ良いか・・・では駄目で、出来ないながらも・・・何としても・・・。
ってもがいたり、あがいたりして、最低限の死守みたいな気持ちを持たないと、だらしなく仕上がる。心構えってのは、そんなもんと考えるのね。まぁ色々あったが、平常心に戻りつつある。
だから亡くなった話を聞いた時に、あ・・・そう来たかって思ったのね。振り返ると、前回は約1年前に連れて行ったようなのね・・・あの時、みんなで写真撮ってやれば良かったな・・。
おじさんは90を超えていて、そんな歳ではあった。ただガンを何度も克服し、鉄人って呼ばれてたのね。むしろ家の両親よりもシャキとしてて、本当に元気な人だったのね。
それが明日検査入院なんて前日に、静かに逝ってしまったらしい。自宅で亡くなりたかったのかな?おばさんも、いとこもいたらしいから。それで家族葬して、数週間経って落ち着いたって、
連絡が来たんだろうね。そんなこんなの今日は、涙雨なのかなぁ・・・土砂降りの中、両親を連れて向かうんだけど、香典袋が欲しいとなって、薄い筆はあんのかよ?って聞くと、そんなの無いよ
・・・別に親戚だし良いよ・・・なんて親父は言うものの、そりゃ駄目だろっ。何でも良いなら裸で渡せよ・・・って言うと、そっか・・・って。おいおい、俺ごときにまともな事言われんなよ。
ってな事で、それと・・・やっぱ、花とかフルーツとか、何か必要だろな・・・ただ、残されたおばさん1人にフルーツの盛り合わせ的なもんは、見栄えは良いだろうが、困るよな・・・とか、
花にしたって、切り花じゃ花瓶なんて事になれば、手間を掛けさせちゃうし・・・こう言う大人なフォーマルな事が一番苦手なのね・・・俺。あえて言えば、普通60の大人って事になれば、
結婚しているから、奥さんがいて子供がいて、場合に寄っては孫なんかいるなんて事になるような歳である。それなのに何一つ持っていない・・・そんな奴が、世間様のそんなまともな儀式に参加
するって言うのは、まるでシンデレラが舞踏会に出るのと、何ら変わらない。ただあいつは図々しい女であって、しかも若くて美人と来たら、何でも許されて、むしろ高感度は高い。
何しろ不幸を武器に同情を買い、魔法使いと交わしたたった1つの約束を破り、借りた靴まで捨てて来る・・・礼儀も無い図々しい奴から考えれば、俺の方がまともっぽいが、世の中ってのは、
そうは行かないもので。やっぱ顔だなっ・・・とか、若いって良いなって話。若気の至りなんて表現もあるしね。これが80になれば、おじいちゃんだし・・・となり、見る目も変わるだろうがね。
そんな中、両親と俺の3人でとなると、俺が一番ちゃんとしないと行けない役回りとなると、不安だけが残る・・・だからかぐやに確認して、最高じゃ無くて良いから、最低限どうすれば良い?
って聞いたし、まぁ大体はあっていたんで、後は無事に着けば良いだけなら、何とかなる。そんなこんなで何とかかんとか手に入れたものの、お花が1時間待ち・・・って言われたのね。
いつもなら、えーって思って他に行くかって思ったりもするものの、土砂降りだし、移動して探すのも面倒だし、それなら早めな昼食にして、待てば良いかって事にして・・・。
何とか無事に着いたのね。ご焼香もし、居間へ行こうって言われたけど、ここが良いよ、おじさんいるし・・・その前にみんなで一緒に写真撮ろうって言って、遺影と一緒に写真を撮った・・・
本当は生きてる時だったのに、気が利かなくてごめん・・・っておばさんに言うと、そんな事無いよって言ってはくれたものの、やっぱり残念だったなぁ・・・って遺影を見て思ったのね。
そんなこんなで昔話をして、数時間経ち、夕飯も済ませ両親を送ってアトリエへ・・・。こんな休みは本当に疲れる。老人2人の面倒は楽では無いし、トイレだけでも一苦労。その上、不幸な話と
なれば、気疲れ・・・って気を持って行かれる。立て直しが必要になる。だから絶対にアトリエに戻らないとならない。ここが俺の居場所だから。ただここは仕事場・・・ただのんびりする場所
では無い。だから絶対に何かをした・・・って爪痕を残さないと、丸々1日遊んで来た気持ちになるのを払拭したいのね。ただ疲れている・・・こんな時は、考える事は避けたい。だから・・・
先日買った、レトロなタイルのネット剥がし・・・古いタイルのネットは腐ったみたいになっていて、お湯に付けていくらか柔らかくなった所で、カッターで削ぐなんて事になるのね。
もういくらかやってはいたものの、残っていたから数時間それをして・・・終わらせたのね。そこでいくらか落ち着いたし、だから蛸の椅子をほんの少し進めたのね。なんかなぁ・・・。
きっと俺以上に両親は自分の死と向き合った時間だったろうな・・・と思うと、きつかっただろうし、何だろう・・・明日は我が身。家にもやって来る番なんだろうな・・・って気にもなった。
でもこうして一緒に出掛けた・・・そんな些細な事がいつかまた思い出になって行くのだろう。それが普通は孫だのって楽しい時間もありつつ、老いて悲しい時間と相殺なんだろうが、俺には
その楽しい時間を過ごさせてあげられ無かった罰とでも言うのかな・・・悲しい時間を一緒に過ごさないと、一緒に過ごす時間すらも奪う事になる。つまり何もしなかったよりマシって事が限界。
100点狙いでは無くて、5点でも、10点でも、0点よりはね・・・って拾い集めているようなもの。だからやってやった・・・とは思わないし、やらなきゃな・・・やらなくて後悔はしないのか?
って、自問自答になる。勿論、やった所で、日常なら多少の不備は許される。でも、それが入院だったり、こうした不幸だったり、フォーマルな事は、間違えると迷惑も掛かるし、やった事で、
自分だけでは無くて、責任も負う・・・勿論、そんなの関係無いし、そこまで考える必要は無いって言ってくれる人もいる。ただ本来そんな責任は、結婚したとか、親になったとか、色んな経験を
して来た人の優しい目であって、そりゃ人としてどうなの?なんて言われてもおかしくは無い。つまりそんな姿勢では、やったから良いだろっ・・・って姿勢であり、そんな気持ちで作品を作れば、
最悪である。人はそう変わらないって言うのなら、俺が俺らしくギリギリ居られる場所を守る為にも、どんな時でもまっ良いか・・・では駄目で、出来ないながらも・・・何としても・・・。
ってもがいたり、あがいたりして、最低限の死守みたいな気持ちを持たないと、だらしなく仕上がる。心構えってのは、そんなもんと考えるのね。まぁ色々あったが、平常心に戻りつつある。