今日は午前午後とリピーターさん教室。まずは自宅でコツコツ進めるリピーターさんが、かなり本気でかつて飼っていた犬を作る・・・って事で写真通りに真似るってスタイルの1日目。下地に絵を写すからスタートになるんだけれど、前回写した
絵があったが、少し線が少なく、どう説明したら良いかな?・・・って時に、ペンキ塗りの乾き待ちの合間に俺も写したのね。それを見比べて何がどう違うか?見て貰ったのね。この時に先生は上手いから・・・みたいな事も聞くんだけれど、
そうじゃ無いのね。例えば子供の頃の点々が入った書き取りのドリルを写した時に、適当に字は合っていても、なぞらない人っていたでしょ?あれと同じで、まずは必ずその通りなぞれば、誰でもその通りになるのね。でも字に慣れると別に
良いじゃん・・・ってやる人は、目的意識が薄いのね。そもそも感覚で写すからなのね。こんな人は、料理の本を見ながらザックリ調味料みたいになりがち。習うって事になると、それに近づけるって事が大事で、それが基本になるのね。
ただ自由を失う事になるのね。ここが厄介で、感覚って言うのはオリジナルには生かされるが、基本には程遠くなる。基本に自由はいらないし、感覚に基本は無いのね。だから図面やレシピ、楽譜は感覚や感性はいらない。
でもオリジナルは基本なんて無いし、その人その人の感性や感覚が必要だし・・・だから今何を作るのか?って言う事で、意識は変えないとならないもんなんだけど・・・ついついモザイクは切る張るって心持ちになりがち。
だから何もかも目的意識なのね。つまり大体似てりゃ良いやなら、そんなに時間は掛けない方が良いから、大体犬になれば良いのね。所がウチの犬なんて限定した場合、同じ犬種であっても、こだわりが強い。
えぐい言い方にすると判りやすいが、ウチの犬はうちの子なら、自分の子供は女の子だから、ってスカート履いて、ピンクで髪長くてOKって位で良いならその感覚で大体で良いのね。でも目の位置、口元、輪郭・・・全部人とは違うのね。
それなのに目の位置が数ミリならズレてOK・・・そんな事有り得ないでしょ?それでもね、タイルを切った事が無ければ、犬に見えればOKじゃない?でもこの方は、ぺきぺきなら左程困らない経験積んでるのね。そうなると、リアルを
求めたくなるし、時間も掛けられるし、条件が色々揃うのね。しかも描くんでは無くて写す・・・テクニックは何にもないのね。ただしっかり見て、慎重に写す。描き残しが無いか確認して・・・の繰り返し。ただそれだけ。
でもね、何がどう違うのか?って百聞は・・・だろうから、描く大きさも小さかった事もあって、比較して貰ったのね。なるほど・・・ってね。まぁこう言うのはピアノのレッスンみたいなもんで、最初はその音が鳴れば良い。
それが遅くてもリズムを一定に・・・となり、今度は本当のリズムに・・・そうなると、強弱やら、色んなテクニックも入って来て・・・この辺からみんな同じように上手くなった人達になるが、更にもっともっととなると、きっとエリート
の群れに入れて、またそこで力の差が出て・・・そうして一握りがプロになる。こんな仕組みがどの分野でもあるのね。問題は何処を目指しているのか?なのね。簡単に言えば、ここに来る労作展の子達は、学校とは言え、一般の人達も見る
展覧会に名前も公表するのね。それを母の習い事で作った作品を堂々と持って行ける親子なら、いや、と思われるにしとこうか・・・ただオリジナルじゃ無い限り、大体は教材だから、バレバレなんだけれど・・・。
そんな人は来ないのね。じゃそんなじゃ無いだけか?となると、それでは何処でも良いから大学ぅって言っている感じになる。それならレベルは低くて済む。でも何回も来るって事になると、出来たら良いな、弾けたら良いな、行ければ何処でも・・・
こんな表現には当てはまらなくなるのね。つまりそんな意識がきちんとしていないと、ウチの犬ってどんな意味なのかな?なのね。大体似てれば良いなら、人には見せない、聞かせない、味わわせない・・こんな感じになると思うのね。
でも、本気で似させたい・・・となった時に、本気で写さないと、その大体の絵がレシピや楽譜、図面になるのね。もう既に始まっているのね・・・でもモザイクとして切る張るって事じゃ無いから・・・と意識が薄くなりがちなのね。
そんな意識で写しても、空白は出来るのね。でも意識が薄いと空白だらけになる。当然時間も短縮される。でもその空白は張る時に悩まないとならなくなる。何故なら線が無いから、考えないとならないから。どうすれば良いのか?って。
これがいわゆるマニュアル的な話で、その線さえあれば、タイルを切れる人なら、そのまま進める。しかし空白って言うのは、音楽で言うなら、ソロみたいなもん。そこは自由です・・・これは実力が無いとポカーンとしちゃうのね。
勿論、ラッキーって言う人もいるだろうが、何がラッキーか?なのね。キチンとちゃんとから解放されたラッキーなのね。じゃそんな人はどうなるか?確実に似せようと言う気持ちが薄いから、適当な楽なパーツを入れるはずなのね。
その時点でどんどん似てなくなるのね。だって似せる気が無いんだもの。また気なのね。気って大事なのね。技術も大事だけど、気って言うのはね技術じゃ補えないのね。意識だから。ここが変わると、ガラっと腕が変わって来るものなのね。
だから労作展の子達が上手くなるのは当たり前で、時間を掛けるし、短期間で繰り返すから特訓だし、目的意識はみんなに見せるだし、期限が合って追い込まれる・・・そりゃ結果出るのね。ただ常に良い事と悪い事は背中合わせ・・・。
追い込まれて良い事もあれば、悪い事もあるし、追い込まれないから良い事も、悪い事もある。それが判れば、意識をそっちかぁ・・・って持つだけで、状況は変わって来るものなのね。そんな事を踏まえて、この作品を最後まで終えた頃には、かなり上手くなっていると思うんだけどね・・・。
その後は流しのリピーターさん。
張り終わりぃぃ。とうとう張り終わったのね。次回、目地して完成予定。お疲れさまでした。そんな中、新作の話も出て、姿見の鏡を作ろうとしているのね・・・そんな訳で色々聞いた上で、オリジナルってこんな風に話を膨らませるんだよ・・・
って、オリジナル制作のきっかけの話をしたのね。今度モンタージュを制作する感じに、質問をするから、何しろ考える事。悩んでもただ時間が過ぎるだけ。考える事が難しければ、俺の知らないエピソードを用意しておいてね・・・。
この鏡に登場する生き物や花、鳥・・・何でも良いしねでも何故それ?って理由。ただ好きだから・・・って言うだけなら、何も考えずに好きなものを集めりゃ良いし、意味がある・・・って言うなら、どうして好きなのか?の説明。
そこから膨らませるから・・・。このやり取りで、構築して行くって感じね。中学生のオリジナルも同じ事をしたのね。だから出来るのね。頑張って・・・。って言う事で、その後は、
金魚の方の表札。デザイナーの人がいる・・・って事だったので、バックは無難に白いガラス1色。特に何も考えずに・・・こう言うのは、メインの邪魔にならないように・・・後ろでそっと・・・みたいな感じ。