『教室に子どもの声が消えている
桜は咲くのに空気は躍らず』
満開の桜。
桜を通して校舎を見ると、1年間の思い出がよみがえってきます。
ちょうど、1年前、打ち合わせのために、任地の校門をくぐりました。
あれから1年が経ったんだなあと感じます。
教室の片づけをしました。
静かな空気の中で、子どもたちと工作をした道具類などをまとめました。
桜の花が満開です。
グランドでは児童クラブに来ている子どもたちの歓声が窓から静かな教室の中に流れてきます。
いろんな提出の書類の整理がなんとか終わりました。
ほっとひと安心です。
学校の先生たちは、この作業が終わると、1年が終わったような気がすると思います。
作業をしていると、職員室前の廊下の窓に、子どもたちの顔がへばりついています。
手招きをしながら、
「なんしよるんで。」
可愛いです。
そのあとは、教室の片付けです。わずか1年でしたが、片づけていると、いろいろと子どもたちとの思い出の品が出てきます。
「1年間なのに、荷物がだいぶありますね。」
そうなんですよ。荷物を増やすのは、得意中の得意です。
荷物を積み込んでいきました。
車いっぱいになりました。
片づけをしている時に、前々任校の先生から電話がありました。
どうしたのかなと思ったら、当時の子どもと一緒に電話をかけてくれていました。
「せんせい、あれから2年が経つんやなあ。」
さすが、もう言うことも大人です。
2年ぶりに懐かしく話をしました。
明日は、新任地での打ち合わせがあります。
春は人の大切な思いが関係ないかの如く、容赦なくどんどんと進んでいきます。