私自身が小学生の頃など「避難訓練」といえば、火災時の避難の訓練が主流だったと思います。
しかし、今は、火災、地震、水害、不審者などの避難訓練など、多岐にわたって、年間を通じて計画的に実施をしていきます。
それだけ、いろんな事件や災害が発生しているということです。
思えば、大地震は何年かに一度、発生しています。
住んでいる地域も2016年、熊本大地震の時は、本震、余震としばらくの期間、揺れ続けました。
2011年の東日本大地震の時くらいから、地震、洪水と続いているような気がします。
2012年には、九州北部豪雨が発生しました。
まさかと思うところから、濁流が押し寄せてきて、ふるさとに甚大な被害をもたらしました。
当時、勤務する学校では、PTA会長さんをはじめ、PTAの方々、そして先生方と連携しながら、安全を確認したのちに、子どもたちを帰宅させていきました。
自宅までの帰り道、荒れ果てたふるさとを見て、愕然としました。
それ以降も、洪水が発生して、帰宅困難者となった生徒と、避難所で一夜を過ごした経験も持ちました。
梅雨時の大雨、夏の台風、災害級の猛暑、秋の台風、雪や凍結などの冬の冷害・・・いろんな自然災害がかつて私たちが過ごしてきた以上に激しく待ち構えています。
ふるさとの風景が変わってきました。
またふるさとから災害で離れていく人も出てきました。
季節がずれてきたり、季節の長さが変わったり、以前のように四季折々といった趣が薄くなっている季節もあります。
だからこそ、今、防災について関心を持つ事は、命を守るために大切なものとなります。
今日は、学校で、地震発生時の避難訓練を実施しました。
地震発生時、机の下に机の脚をもって、身をもぐりこむ、海辺の学校なので、津波襲来の対応をするという学びをしました。
今の災害は、想定をはるかに超えるものが多いです。
避難したグランドでは、看護師として能登半島地震・東日本大震災・熊本地震などに派遣された防災士の方の話がありました。
話一つひとつに重みを感じました。
子どもたちも真剣に防災士の方の話に食い入って聞いていました。
今、ふるさとの河川では昨年の水害の修復工事をいたるところで行っています。
しかし、もし、今年、昨年と同じような洪水が発生していたとしたら、工事が終わってなかっただけに、甚大な被害が発生したのではないかと予想されます。
計画的な防災学習の中で、「命を守る」訓練を計画的に実施していくことの大切さを感じます。
その意味で、今日の訓練は意義深いものがありました。
写真は、昨年の洪水の様子です。