和子の記録 フォト&俳句

長い間ネイチャーフォトを楽しんで来ましたが最近これに俳句の趣味が加わりました。まだ不慣れですがブログに載せていきます。

晩秋の奈良を訪ねて 室生寺

2018-01-11 08:00:01 | 日記

山門

階段は五重塔まで行くと300段近くありました

本堂

また階段を上る

五重塔 ここから先の奥の院にはまた400段の階段を上っていかなければ

石段にある手摺りは木製で高さは奈良ご訪問の折、皇后美智子様の身長に合わせて作られたそうです。



旅の最後に訪ねたのは宇陀市室生にある真言宗室生寺派の大本山室生寺でした。その昔桓武天皇が病気になられ室生山で祈祷が行われ快癒された事を感謝して天皇の発願で国家鎮護の寺として建立されました。
平安京の都から離れていたこと僧兵を持たなかったことで内乱、焼き討ちにあうことがなく現存したそうです。真言密教は女人は禁制のお寺ですが江戸時代五代将軍の母「桂晶院」の力添えで「女人高野 室生寺」として有名になりました。女人禁制だった高野山に対して女性の参拝が許されていたのでその名があるようです。
五重塔を観た後奥の院にも寄りたかったのですが時間がなくここで引き返しました。室生寺の参道には3000株もの石楠花が植えられていて4月中旬から咲き誇る見事な姿を想像しながら階段をゆっくり下りました。
1月3日のブログに載せた「かぎろひを観る会」のかぎろひの丘万葉公園は同じ宇陀市にありここから12キロと近いようです。

蒼天や木守柚子ある城下町

晩秋の奈良を訪ねて 長谷寺

2018-01-07 11:17:09 | 日記

仁王門

登廊 399段休み休み登ります

本堂を見る 牡丹の冬芽もみえて

大黒堂

帰りは坂道

御詠歌

法起院入口

お店が少しだけあります

再び晩秋の奈良を訪ねてに戻ります。談山神社を訪ねた後、桜井市初瀬にある長谷寺を訪ねました。ここは4月下旬から5月上旬には150種7000株のぼたんが満開になり「花の寺」として有名な所です。
入口の仁王門から本堂まで399段の登廊を登ります。段差が低く幅が広い階段なので若ければ2段を一度に駆け上がれそうでしたが、そうもいきません。ゆっくり周りを眺めながら登りました。
西国33観音霊場の8番札所でもあり、十一面観世音菩薩(木造佛では日本一の大きさ)が安置されています。今西国の札所巡りを一人で楽しみながらしている最中なので、本堂では般若心経をあげて写経を納めてから納経所で御朱印を頂きました。納経所で紹介された番外の法起院にも寄リました。西国33か所巡礼を創められたといわれる徳道上人が晩年に隠棲したところだそうです。お寺からは少し離れた門前街を抜けた所にありました。
ご本尊は徳道上人で 「ごくらくは よそにはあらじわがこころ おなじはすのへだてやはある」 がご詠歌です。
御朱印をいただいた後は足早に商店街を覗きながら駐車場に戻りました。

米百俵の祖父の学び舎のつぺ汁

柿本人麻呂の歌 「 東の 野にかぎろひの・・・・・」

2018-01-03 18:58:57 | 日記


1月2日は月が地球に再接近して月の円盤が最大になるスーパームーンの日であることを知って、自宅屋上から月を眺める事が出来ました。寒さに堪えて待っていると夕刻東の空にいつもより大きな月が上がりました。翌朝も6時過ぎに再度屋上に上がってみるとしばらくして日の出前に東の空はだんだんうっすら赤みをさし始めて来ました。西の空にはまだまだ月が明るく輝いていました。この情景をしばらく眺めていた時にエッチングでも有名な中山正實画伯が描いた「安騎野の朝」を思い出しました。


「東の 野にかぎろひの 立つ見えて かえり見すれば 月傾きぬ」 万葉集48番の柿本人麻呂の歌です。

画伯はこれをテーマに「安騎野の朝」の絵を制作しました。安騎野は奈良県宇陀市にあり今では「かぎろひを観る会」も毎年冬にあるそうです。
中山画伯と私の父とは親しい友人でもあったので作品は数十点が父の手元に残され私も画伯の絵を観て育ち親しみを感じています。


一の字のいのちふくらむ筆始

戌年の新しい年が明けました おめでとうございます

2018-01-01 08:01:03 | 日記

水天宮の子宝犬







明けましておめでとうございます。新聞報道によると日本の平成29年中の出生数94万に対して死者数が134万。自然減が40万人に達したそうです。
このままでは日本はどうなってしまうのでしょう。今年こそ若い人たちが希望の持てる年になってほしいと祈念して東京の水天宮で子宝犬を撮影してきました。

写真の2枚目から4枚目は我が家の鉢植えで咲いた実葛の花と赤い実です。数年前巨樹探索仲間から頂いたもので、花は咲いても青い実は赤くなる前に落ちていましたが、昨年秋にやっと赤い実を付けたのを見ることが出来ました。
実葛はモクレン科常緑つるせい植物です。実(さね)が美しい蔓(かずら)という意味だそうです。

お正月に楽しむ百人一首にもありました。
  
  名にし負はば あふ坂山の さねかずら 人に知られで くるよしもがな   三条右大臣藤原定方

万葉集には9首詠まれているそうです。その他には

  さね葛 のちも逢ふやと 夢のみに うけいわたりて 年は経につつ     柿本人麻呂

玉くしげ みむろの山の さなかずら さ寝ずはつひに ありかつましじ   藤原鎌足

美男葛ともいわれる理由は皮を削いでつぶし水を加えると粘つく液体になるので昔これを髪につけて整髪料としたことから美男葛ともいうそうです。


初春や三代通すお振袖