川本ちょっとメモ

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ことばにクエスチョン『グローバル化、ホワイトエグゼンプション、百年に一度の不況』

2009-03-19 10:58:02 | Weblog


竹中平蔵元大臣は、まだ大臣になる前のころ、慶応の大学教授の時からテレビによく出ていました。「経済のグローバル化に対応しなければいけない」とよく言っていました。「グローバル化」提唱者の派手な旗手でした。

そのころ、私は「グローバル化とは、単にアメリカ流というだけのことだ」と反発していました。

人間の欲望に応じて経済の発展があり、経済の発展に応じて交通の発達がある。交通の発達が経済の発展を促したということもあるでしょう。どっちがどっちだか今はさておいて、世界経済がより緊密になることはだれもがわかっています。

「世界経済の緊密化」という認識に立てば、東アジア、東南アジア、中南米、アラブ、アフリカと幅広くなります。

「経済のグローバル化」という認識に立てば、アメリカの顔色ばかり気になりますし、G7など先進経済諸国くらいしか目に入りません。

私は「ことば」には、時折、強く反応します。この「グローバル化」がそうでした。この言葉を聞くと、私は自動的に竹中平蔵氏の顔が浮かびます。「ホワイトエグゼンプション」という言葉の時は、御手洗冨士夫氏(キャノン会長、経団連会長)の顔が浮かびます。

今、私が気になるのは、「百年に一度の不況」という言葉です。未曾有の大不況だからと、国が躍起になってくれるのはありがたい。経済対策と雇用対策は大規模かつ緊急を要する、と庶民である私も同感しています。

でも、「百年に一度の不況」という流行語を誰が言い出したのでしょう? 誰かそれで特別に得をする人がいるのではないか? と、へそ曲がりな疑いを持っています。

亡き母は、大阪で米軍の無差別空襲に出会いました。戦闘機の機銃掃射も受けたと言います。昭和の戦争の終わる1945年夏の前後それぞれ2年間くらいは、食糧不足のために毎日の食事に苦しんだと言います。

本で読んだアメリカ発の大恐慌と昭和恐慌のこともあります。今は、昭和20年敗戦前後の経済崩壊と昭和恐慌とを超えるほどの大不況なのでしょうか?


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