※当初タイトルにあった『一次倉庫』という名を『日記フォルダ』に改称しました。
私は若いころから、いろいろなことをメモしたりノートしたりしてきました。それらのノートやメモ、スクラップなどを後に参照するようなことはゼロに近いものでした。それらの分類や保存方法がなっていなかったからです。学生時代からノートやメモをとりつづけていながら、それらは残っていません。そのうえ収穫がゼロというのですから、なんともいいようがありません。
岩波新書の「知的生産の技術」を発刊とともに読んで感銘し、B6カードを買いこみました。それ以来、試行錯誤をつづけてきました。B6カードを手はじめに、長くカードを主力にしてきました。カードは分類利用が前提になっていました。しかし、必要なときどきに、ためこんだカードから目的のカードを手早くさがしだすことができませんでした。だから役に立ちません。
その後、朝日文庫で本多勝一のものを何冊か読みました。本多さんは取材テーマごとにB5ノートを使っていました。ノートは必然的に「時系列使用」になります。
B5は腰をすえてノートをとるにはいいのですが、携帯には不便です。断片的に、単語をパッと記録するなどの利用には、B5サイズは大きすぎます。何年もの間、断続的にB5ノートを使いました。仕事上で必要な記録なんかは、一つの記事あたりの分量が多くなりますのでB5ノートが役に立ちました。
でも、いろいろなメモ書きには不便です。メモ書きにはA4コピー廃紙をA6に切って使っていました。B5ノートとA6メモ紙の併用です。A6メモ紙はB6カードで挫折したのと同じ欠点があります。パッパとメモ書きするのがA6メモの身上ですから、その場で手持ちかばんに入れたり、机や茶の間テーブルの端にとりあえず乗せておいたり、持ち歩いていたときは手持ち文庫本に挟んだりと、その場のシーンに応じてバラバラに一時置きしてしまいます。それはさらに、どこにいったかさえわからなくなってしまいます。必要なときに参照することなどできませんで、まさに書き散らすことになっていました。
一昨年あたりからは、A6ノートを手書きメモ用に常時携帯しています。ノートをメモ書きに使うようになってからは、「時系列」が性分にあっていると思いました。私はいま、どこへ行くのもA6ノートと百均ショップのシャーペンを持っています。
一昨年末にASUSのネットブックを買ってからは、ネットブックでメモ取りをすることの方が多くなっています。A6ノートのメモ書き内容は、ほぼ単語か文節ていどの走り書きに限られています。短文2、3行になるほどのものなら、もうネットブックでめもっています。
寄り道してしまいました。次回はまた、『日記フォルダ』のお話にもどります。
……次回につづく