川本ちょっとメモ

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<沖縄> 普天間基地米軍ヘリ3機 1月18日午後、普天間二小上空を飛行 米海兵隊はこれを否定、防衛省は上空飛行の証拠映像を公表

2018-01-19 21:39:27 | Weblog

2018(H30).1.18.午後、沖縄・普天間基地所属米軍ヘリ3機が普天間第二小学校の上空を飛行しました。普天間第二小学校では同日午前、米軍機の部品落下などを想定した避難訓練を実施したばかりのことでした。

18日夕刻までに米海兵隊は、普天間二小上空飛行の事実はないと否定。防衛省は同18日夜遅くに、防米軍ヘリが普天間二小上空を飛行している証拠映像をマスメディアに公開。その映像は直ちに、多くのメディアを通じて全国報道されました。

海兵隊が上空飛行をしていないと言ったことが証拠映像でくつがえった。これはたいへん重要な注目点です。


米軍ヘリ3機、普天間二小上空を飛行
 (時事通信 2018/01/19-00:03)

 18日午後1時25分ごろ、昨年12月に米軍ヘリコプターの窓落下事故が起きた沖縄県宜野湾市の市立普天間第二小学校の上空を、米軍普天間飛行場(同市)を発着する米軍ヘリ3機が編隊飛行した。防衛省沖縄防衛局の監視員が目視し、同校に設置したカメラで確認した。
 *参照クリック 米海兵隊ヘリ、普天間第二小学校の上空付近を飛行(防衛省提供動画)

 防衛省関係者によると、在沖縄海兵隊はレーダーの航跡や操縦士の証言から、小学校上空での飛行を否定した。防衛省の指摘に対し、「学校上空を飛ばないよう指示しており、パイロットも理解している」と回答した。

 (注1)この「普天間二小上空飛行否定」回答が事実に反することを防衛省公開動画が証明
     しています。
 (注2)今回、レーダー航跡と搭乗員証言を根拠にして学校上空飛行を否定したことで、在
     沖縄海兵隊声明の信頼性に疑問があることが明らかになりました。このことは記憶
     にとどめておきたい重要なことです。


 防衛省はこの回答を受けて18日夜、米軍ヘリを現場で同日午後撮影した動画を公開。異例の措置を取った。

 窓落下事故は昨年12月13日に発生し、同校は学校上空を絶対に飛ばないよう米側に要請。防衛省と在日米軍は、普天間第二小を含む全ての学校上空の飛行を最大限、可能な限り避けることを申し合わせていた。

 (注)宜野湾市立普天間第二小学校では昨年12月13日に米軍ヘリの窓が校庭に落下した事故
    が発生しています。事故発生時には60人ばかりの児童が校庭にいて、落下地点から10
    メートル余りのところに児童がいました。1月18日午前には、上空に接近する米軍ヘ
    リから避難する訓練をしたばかりでした。




米軍ヘリ窓、普天間第二小学校に落下 (時事通信 2017.12.13.)

 2017年12月13日午前10時10分ごろ、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場に隣接する市立普天間第二小学校(同市新城)のグラウンドに、約90センチ四方の航空機の部品とみられるものが落下した。県などによると、米海兵隊CH53E大型輸送ヘリの窓枠で、現場にいた児童らの近くに落ち、1人が落下時の風圧で軽傷を負った。

*参照クリック (映像) 2017.12.13.普天間二小上空の米軍ヘリから何か(ヘリ窓)が落下

 同12月7日には同飛行場から約300メートルにある保育園に、同型の米軍ヘリの部品が落下したとみられる事故があったばかり。現場を訪れた翁長雄志知事は記者団に「とんでもない、許されないことだ」と述べた。防衛省は米軍に同型機の飛行自粛を求めた。


■■CH53E大型輸送ヘリとは

  CH53E大型輸送ヘリは全長30メートルで、米軍ヘリの中でも最大級。高さは8メートルあり、オスの馬を指す「スーパースタリオン」の別称がある。3基のエンジンを装備し、最大で55人の兵士、約15トンの貨物を運びながら、千キロ以上を飛び続けられる性能を持つ。

 CH53Eが普天間飛行場に配備されたのは1990年前後。配備されてから事故は絶えない。1999年に国頭村安波沖で墜落し乗組員4人全員が死亡、2013年に普天間所属機が米韓合同軍事演習中に韓国で炎上事故を起こした。

 昨年2017年は特に事故が相次いでおり、6月に久米島空港に緊急着陸し、10月には東村高江で炎上。12月7日にも宜野湾市内の保育園でも部品の一部が見つかった。米軍ヘリから落下したと見られる。


2004年、沖縄国際大学構内に米軍ヘリ墜落
墜落現場に出動米兵が阻止線 沖縄警察も阻止線内に自由に入れず

 旧型となるCH53D大型輸送ヘリは2004年、宜野湾市の沖縄国際大学構内に墜落しました。墜落現場は普通の市街地の大学構内というのに、米軍兵士が出動して事故機を含む周辺を封鎖。立入禁止にした。

 沖縄警察は米軍封鎖線の外周を警備してこの阻止線を守った。もちろん直接に現場検証ができないし、それゆえ捜査も事実上できない。沖縄警察にとっても屈辱ものでしょう。

 わたしはこの光景をニュースで見たときショックを受けました。
 そして沖縄の現状や歴史に関心を持つきっかけになりました。

 普通の市街地の大学構内なのに、米軍事故が発生したら、
 日本人も日本警察も米軍の阻止線の内に入れない。
 日本国内でこんなことが日常生活の中にあるのは沖縄県だけでしょう。

 *参照クリック (映像) 沖縄国際大学米軍ヘリ墜落当時の消火と阻止線の米兵


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