川本ちょっとメモ

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<専制国家中国の姿> 古いニュースを振り返る 香港・銅鑼湾書店関係者5人消息不明、中国指導部のスキャンダルを出版 =BBC NEWS 2016.1.11.

2020-07-27 16:52:41 | Weblog
              本を手に取るでもなく陳列棚を見回している二人連れ





BBC NEWS JAPAN 2016.1.11.
 香港で中国政府に批判的な本を扱う「銅鑼湾書店」の店主など関係者5人が昨年2015年10月以降、相次ぎ失踪しており、香港で波紋を広げている。

 中国公安当局が拉致して中国本土まで連れ去ったのだとするなら、香港の人たちにとって何を意味するのか。ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ記者がリポートします。

 香港のこの通りは今や深まる謎の中心地です。10月以降、この小さな書店兼出版社で働いていた男性5人が相次いで行方不明になっているのです。

この書店で扱う話題は中国政治家の汚職や権力争い、中国最高指導者たちの色恋沙汰にまで及びます。このような話題は中国本土では出版できません。

2015年12月30日にはオーナーのポール・リーさんも行方不明となりました。リーさんの友だちフーさんはここにある本を何冊か書いています。

香港にいてまだ安全と思うか聞いてみました。
「そうは思いません。明日には自分が捕まるかも…。私が6人目になるかもしれません。」

私たちが話していると、本土から来た中国人男性2人が店に入ってきました。観光客の服装や行動ではありません。

これは中国指導部のスキャンダルを出版する小さな書店だけの問題ではありません。香港と中国本土の根本的な違いの問題です。もし今推測されている通り、オーナーが店の前で拉致され、国境を越えて中国本土へ連れ去られたのだとしたら、ここ香港で中国公安の手から逃れられる人は誰もいないかもしれないのです。

こんなはずではありませんでした。香港が18年前にイギリスから返還されたとき、中国は香港市民に政治や法律制度を押し付けないと約束したのです。イギリスのハモンド外務大臣は香港返還に際して、中国にこの点を念押ししました。「香港の法律違反は香港で香港の司法制度によって解決しなければなりません」。

この点について中国の反応はこうでした。中国外交部のフア・チューイン報道官は記者会見で「余計なお世話だ」と決めつけました。彼女は「香港の問題はあくまでも中国国内の問題だ。外国に干渉する権利はない」と話しました。

しかしアンソン・チャン元香港政府政務室長は異を唱えます。彼女は香港の行政を10年近く担当した人です。

「拉致が本当なら一国の司法制度の終わりを意味します。香港では安心して発言して、正当な権利や自由を行使するだけのことができなくなる。香港は今も華やかな場所です。イギリスからの返還後も繁栄が続いています。しかしこの繁栄を支える自由は今、かつてないほど危険にさらされています」

This is BBC NEWS in HongKong.



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