川本ちょっとメモ

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<コロナ医療危機> 医療現場は限界に近づいている 11月26日、日本看護協会会長から国民の皆さま、看護職の皆さまへメッセージ

2020-12-23 23:40:31 | Weblog
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2020-12-10
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 日本看護協会会長から新型コロナウイルス感染症に関して
 国民の皆さま、看護職の皆さまへメッセージ

                         2020 年 11 月 26 日
             公益社団法人日本看護協会会長 福井トシ子


 冬を迎えつつあるこの時期に新型コロナウイルス感染がこれまでにない勢いで拡大 しています。1 日の新規陽性者数が全国で 2,000 人を超える日が続き、全国各地で連 日最大値が更新されているという状況です。

 1 月に国内で感染が確認されて以来、波の高い低いはあっても、医療の現場では極 めて緊迫した状況が続いています。

 感染症患者が入院している医療機関はもとより、あらゆる医療機関等で無症状の感 染者が入院してくる可能性を常に考慮しなければなりません。

 患者に最も身近なところでケアを提供されている看護職の皆さまは、自らも感染 し、愛する家族に感染させてしまうのではないかという不安を抱え、緊張しながら、日々、新型コロナウイルス感染症と向き合っておられると思います。

 日本の医療現場は、看護職の皆さまの献身的な努力と使命感で持ちこたえていま す。心から敬意を表します。

 患者や利用者そしてご家族ファーストのルールは、今やコロナ感染予防ファーストに取って代わられています。

 患者や利用者にとっての最善を考えながら、ケアを行い、マネジメントを行ってきたのに、あるべき姿と現状のギャップに心が付いていけない状況ではないかと推察しています。

 収益が落ちる中、職場風土にも影響し、施設全体の士気が下がっていきそうだという状況もお聞きしています。

 このような状況下で職員のモチベーションを維持するために、看護管理者には強いリーダーシップが求められていると感じます。

 日本看護協会にも、医療現場での大変な状況を訴える声が寄せられています。 

 感染制御がこれほど大変な状況なのに給与やボーナスが減額された、誹謗中傷がいまだになくならない、世間は GO TOで旅行や会食を楽しんでいるのに自分たちは旅行や会食は一切できないといった看護職の皆さまからの悲痛な声が多く寄せられており、リフレッシュできない社会環境にあります。 

 日本看護協会は、これまでも現場の声を受けとめ、医療機関等の経営支援や看護職の処遇改善等を国に要請、潜在看護職に働きかけて軽症者宿泊ホテルや人員が不足している病院への就労を支援、感染対策やメンタルに関する相談窓口の設置、感染管理等に関する動画配信や情報発信、防護具の医療機関等への配付等に取り組んできまし た。

 この 11 月からは医療従事者支援制度が始まっています。この制度は、加入し ていただいた医療機関の医療資格者等が新型コロナウイルスに感染して、休業した時 や万が一死亡した時に労災給付に上乗せして給付金をお支払いするもので、国の補助金や日本看護協会をはじめ医療団体にいただいた寄付金を活用することで医療機関の 掛け金を低く抑えています。

 日本看護協会は、引き続き、国や都道府県、都道府県看護協会と連携し、看護職の皆さまが安心して働くことができるよう最大限の努力をしてまいります。 国民の皆さまにお願いします。

 医療現場は限界に近づいています。
 医療が崩壊すれば救うことのできる命も助から なくなります。
 医療現場をお支えください。
 看護職をはじめとする医療従事者を物心両面から支えてください。

 そして最大の支援はご自身が感染しないことです。

 規則正しい生活を心がけ免疫力を低下させないこと、マスクをすること、こまめな手洗い、3 密を避けるなどの感染予防の徹底をお願いします。

 いま現在が医療崩壊に至るかどうかの分岐点です。どうか皆さまのご理解をお願いします。



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