川本ちょっとメモ

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<コロナ> 体験2例、コロナにかかると苦しいぞ コロナにかからないライフスタイルを心がけよう

2021-05-05 12:56:22 | Weblog


インドで多くの遺体を広場で焼く風景を他人事には思えません。あのような光景は東京大震災でも、東京大空襲でも、ヒロシマ原爆でも、写真で見ることができます。

そして感染症では、1665年のペスト禍ロンドンでも似た風景が見られました。人口規模と遺体の数では目下のインドと比較にはなりませんが、1665年ロンドンでは遺体の埋葬代わりに、いくつもの四角な大きい凹地を深く掘って、ペスト遺体を投げ入れて積み上げ、土をかけて埋めました。医療崩壊の結末は、目下のインドや1665年のロンドンと同じ、こういうものだろうと想像します。


今年2021.1.21. 05;00 読売新聞は「自宅療養中に症状が悪化して亡くなった人が昨年12月以降、8都府県で計16人に上る」と伝えました。8都府県16人の中には大阪府も入っています。1都3県への緊急事態宣言発令から1月21日で2週間のことでした。コロナ自宅死はすでに昨年春ごろから始まっています。

前回5/1ブログ記事でお伝えしたときは、4/29現在で大阪府のコロナ死は44人、3月~4月29日間の自宅死累計が9人でした。

NHKニュースによれば、5/4大阪府の感染者884人、コロナ死20人、うち自宅死3人でした。自宅死3人の内訳は、自宅で入院調整待ち2人、自宅療養1人でした。


■「いっそ殺して」、今も完治せず
■ 変異株感染の50代男性が語る8日間の闘病生活

2021.4.30.毎日新聞から50代男性のコロナ闘病体験をご紹介します。

奈良県在住の50代男性、妻と長女大学生、次女高校生の4人暮らし。

4月3日、共働き妻の変異株感染が判明。濃厚接触者として男性と娘2人はPCR検査。検査結果、長女大学生が陽性、男性と次女高校生は陰性。

妻は即日入院できた。長女は軽症でしたが受け入れ先が見つからない。4月10日になってやっとホテル療養開始。自宅調整待ちに1週間かかりました。

4月8日、男性が発熱。最高39・5度まで上がりました。同日、2回目のPCR検査、しかし陰性。医師は「偽陰性かも」と指摘。

4月9日、10日、自宅にて高熱、下がらず。

4月10日、長女がホテル療養開始。

4月11日、保健所に連絡。3回目のPCR検査、結果は陽性で変異株感染と判定。同時にCT検査で肺炎と診断。中等症として緊急入院することになったが、すでに自力では動けないほどに弱って、保健所の車で病院に運び込まれました。

4月12日~15日、入院後、急激に症状悪化。呼吸困難、全身が痛む、夜も眠れない。高熱に浮かされ、酸素投与を受けた。4月15日まで記憶も定かでない。「人生で経験したことのない苦しみ」。

4月16日、熱が下がり、回復に向かった。発症から8日経過。「点滴も少なくなり、やっと食事を取れるようになった」。

4月27日、3日間の経過観察と薬物投与や点滴が終了し、退院。


 男性に基礎疾患や喫煙歴はない。運動も好き。「体力には自信があったが急激に症状が悪化し、人生で経験したことのない苦しさだった。『いっそのこと殺してほしい』とさえ本気で思った」と振り返った。退院時にはまだ肺に影が見られ、日常生活のなかでも急に息切れを起こすなど、肺炎は完治していないとみられる。


■「こんな恐ろしい病気はない」 
■ 自宅療養の夫を看病していた妻が急変、重症に 

2021/05/04 21:07 関西テレビニュースから、東大阪市の田中さんご夫妻(仮名、お二人とも69歳)のコロナ闘病体験をご紹介します。

4月15日、田中さん夫妻とも、コロナ感染判明。田中さんは重症の一つ手前の中等症2と診断されたが、自宅待機。

脳貧血とみられる症状で意識を失ったりしましたが、入院先が見つからず、自宅待機が続きました。奥さんは当初、症状が軽かったので、田中さんの看病をしていました。

4月21日、東大阪生協病院の医師が往診に来てくれました。

〇医師 「家にいて不安じゃないですか?」

〇田中さん 「不安ですよやっぱり。それは不安ですよ」

〇田中さん妻 「必死で保健所に毎日毎日電話してどうですか? どうですか?って言ってもなかなか(入院できない)」

――(アナウンス)田中さんを看病していた妻の症状が悪化してきました。

4月24日、田中さん妻の病状が悪化し、中等症2。

4月26日、田中さん妻、入院。

4月27日、田中さん妻、容体が急変し、重症化。

――(アナウンス)人工呼吸器をつけるため、気管を切開して現在も治療が続いています。

<5月1日取材>

〇田中さん 「(妻は)いま気管支に酸素をチューブで入れている。もうすぐ(のどを)切開して酸素送る治療になると聞いています」

――(アナウンス)大阪府では、自宅療養中など自宅で死亡した事例が今年3月以降、14人にのぼっています。田中さんは、変異ウイルスが妻の体をむしばむ速度を目の当たりにし、自宅待機の恐ろしさをこう語ります。

〇田中さん 「(妻は)きょうは数値いいし熱も何日もないしと話してたんですよ。次の日に急にばっと悪くなる。この病気は急変するんですよね。あれはびっくりした」

〇田中さん 「(妻の血中)酸素の数値が悪くなってきて80台に落ちたんですよ。急に数字落ちてきて(機械が)壊れてるわと話していた時に、往診の先生が来て頂いてすぐにこれはあかんということで、救急車来てくれました」

「なんにもなかったら不安になっていくじゃないですか。医師に来ていただいたら頑張ろうという気になるんですよ。気持ちがパッと明るくなりましたわ。先生の顔見た時に」

〇医師 「往診に行ってなかったら(夫婦が)機械が潰れてると思ってたくらいなので、夜には自宅で重篤になったと思う。こちらが(受け入れ病院に)紹介状を書いて対応したことで、治療をスピーディーに的確に行えたことにつながった」

入院が必要でも必ずしも入院出来るわけではない危機的な大阪の医療体制。できる限りの処置で耐える時期が続きます。



上2件の体験例のように、コロナは苦しい、きつい。家族が感染しても罹患しない家族がいる。満員電車に乗っても、多くの人が罹患しない。細心の注意を払ってコロナにかからないライフスタイルを心がけよう。感染症専門家が進める生活を心がけよう。どうしたってかかるときはかかる、なんていう居直りを避けよう。

感染症は自分がかからないことが人のためになります。家族のためになります。勤め先の同僚のためになります。自分が健康であることだけで、人のためになるなんてすばらしいことではありませんか。


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