2020-02-18
2020-02-22
上図の「発熱37.5度以上」に加えて「4日以上続く」という条件が重ねられています。この上に「呼吸器症状」という肺炎症状の条件を重ね、さらに「濃厚接触歴」という条件を重ねて、政府は合計4つもの多重条件を国民に要請しています。 たぶん政府高官なら、この条件を勝手に緩和して、特例を受けるのでしょうね。 ※高齢者は「2日以上続く」と緩和されています。
上図は、政府の 2月18日 第11回新型ウイルス感染症対策本部 会議で提示された厚生労働省資料「新型コロナウィルスに関連した 感染症の現状と対策 」 9ページの 『新型コロナウイルス感染症に関する行政検査について』 です。これの8ページと9ページが、3月4日現在のコロナウイルス検査を受けるための条件を定めた最新の文書です。
新型コロナウイルス感染症の検査を受けられるには、いくつもの条件が政府によって定められています。政府のコロナ検査阻害条件によって、検査実施数は驚くほど少なくなっています。
この検査阻害条件のうち「体温7.5度以上」ということについて、私には思い出が二つあります。
[ 高校運動部時代に微熱の思い出 ]
一つ目の思い出は高校時代のこと。私は1年半ほど剣道部に所属していました。剣道部をはじめ運動部の部室がプールのそばに並んでいました。春になるとプールに水が張られて、水泳部が練習していました。水泳部の練習が終わると、その空いたプールで、ほかの運動部が練習後のひと泳ぎを楽しんでいました。
私1年生の時のこと、微熱が出てしんどい日がありました。登校して授業だけは出席しました。放課後に校舎内の廊下でうさぎ跳びをしている剣道部のところへ行って、練習休みを申し出ました。
上級生に一喝されました。それぐらい練習で治る、出て来い。言われるままにすなおに練習をして終わると、先輩といっしょにプール入りを命じられました。これも言われるがままに、ひと泳ぎを済ませて帰りました。1年生の夏前のことで、無理を言う上級生にもやもやとした不満を持ちながら帰宅しました。
その翌朝目覚めると、体調快適。一日中平熱で気分も快調でした。なるほどこういうものかと納得しました。ちょっとした熱ぐらい何や、気持ちの問題や、気合の問題や‥‥。それ以後、「微熱くらいで休むな」というのが私の持論になりました。微熱とは何度のことか? 根拠なしに勝手に思い込んでいた私の目安は「7・5度以下」だったのです。
[ 新入社員の春の思い出 ]
それから7年後の4月第1週。私は就職上京、初出社しました。住まいは当時、地下鉄中野新橋駅裏に面していた独身寮。けれども私は初出社十日ほどで、強い咳を伴う発熱のため会社を休みました。
お医者さんに行って薬をもらい注射をしてもらいました。8度5分だったか9度だったか不確かですが、お医者には2回行って高熱が3日つづいたと記憶しています。しんどいというよりも頭も体もぼんやりしたような感覚でした。
就職した会社の縫製工場が独身寮と至近距離に建っていて、会社の専務がその近くに住んでいました。4日目に専務の奥さんが寮母さんといっしょにやってきて、「今からすぐに病院へ行って診てもらいなさい」と言い、寮母さんが車を運転して、中野の東京医大付属病院へ連れてくれました。
診察の結果、見せられたレントゲン写真は片肺が完全に真っ白になっていました。「昔なら死んでるよ」と病院の先生が言いました。そのまま独身寮には戻れずに入院。病名は湿性肋膜でしたが、病院の先生は肺炎を起こしていた筈だと言いました。最終的には入院3カ月、退院後の自宅療養(京都に帰郷)3ヵ月という大病になりました。 私が満22歳のときの経験でした。「7.5度以上が4日以上続く」という無理を強いる政府の条件を、誰が提案し誰が許可したのでしょうか?
[ 持論が変わった ]
この経験をしてから、高校時代からの持論「気持ちの問題や、気合の問題や、微熱くらいで休むな」から次のように変わりました。
サラリーマン時代の新しい持論は、「7度5分までなら休むな、2日目の朝も7度5分あったら会社を休んで医者に行け」に変わりました。私はその後の人生で、軽い肺炎を3回患っています。
[ 政府の厳しい制約要件で死んだ人がいるにちがいない ]
満22歳であった私は、3日か4日の間に、たいへんな病気につながりました。
政府の指示に従えば、『風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方』という第一義的な基本条件が成立していなければ、「コロナウイルスがどうか」の相談に乗ってもらえません。
しかしながら国が余りに過小な数しか検査していないので、人々の間では誰もが、どこにいて何をしていても感染するかもしれないと思うようになっています。こんなありさまで、一般のお医者さんや病院で、コロナ以前のように迅速な診察、検査、治療という対応をしてくれるのだろうかと心配になります。
私の祖父は、私の母が小学校2年生のときに、結核で亡くなりました。享年36歳。母の弟は二人とも肺がんで亡くなりました。一人は享年52歳、もう一人は享年63歳。私の弟は間質性肺炎を10年ほど患って、すでに亡くなっています。
政府のコロナ検査要件は複数の要件が幾重にも複合加重されていて、検査や治療を制約、阻害しています。
こんなありさまでは、死因がコロナであるかどうかを問わず、「肺炎死」の中には政府のコロナ対策が誘因の一つになっているものがあるのではないか、と私は疑っています。
<2020.3.7. 09:41 追記> 時事通信記事の抄録を転載します
時事通信 2020/03/06 19:23
国内各地で猛威を振るう新型コロナウイルスに感染し、死亡した80代男性の遺族が6日までに時事通信の取材に応じ、「窓越しに防護服を着て臨んだ」と面会の様子を振り返った。
遺族によると、男性に発熱の症状が出たのは2月上旬。インフルエンザの検査は陰性で(※コロナ検査ではありません)、解熱剤などを処方されたが熱は下がらず、病院に搬送された。親族が医師に頼み込んで新型コロナウイルスの検査が実現。陽性が確認されたが、発熱を訴えてから1週間がたっていた。「もう少し早く検査結果が出ていれば」との思いが拭えない。
要は無能な安倍政権の無様な結果が 国民を悲惨な状況に追い込んでいるという事!
都合の良いように考えているのが 非常事態宣言改正案。
要は自分をアピールしたいだけだ、結果は見えない!
桜問題での失敗を、誤魔化したいだけの事!
ただ煩悩を社会に見せる惨めな 人間に過ぎないのだ!
コメントありがとうございます。安倍首相については、2006年の第1次内閣のときに、愚鈍で落ち着きのない名族の子だと軽蔑しておりました。いくらなんでもこんな首相じゃあたまらないと思っているうちに、ほぼ1年という短期で第1次安倍内閣が倒れてホッとしました。
それが2012年に返り咲き総理になったのでびっくりしました。愚鈍なだけに、節度とか誠実とかの行為規範に反して無茶なことをつづけて恥じることがありません。
今の世界は、すべての価値尺度を金利計算に置換するに過ぎない資本主義世界に変貌しています。安倍政権の経済政策もこの類です。グローバル開放経済を指して、強欲資本主義と呼ぶ人もいます。
円安株高政策だけを喜んで安倍連立政権を7年以上も支持してきた有権者はこういう観点で、富める人も貧しき人も、愚鈍なリーダーに平伏する欲ぼけ人間にすぎないと酷評できるでしょう。