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「パリの間奏曲」を観る

2015-05-15 | 日記

昨日は朝、所用で外出、午後0:25から本通りシネツインで「パリの間奏曲」を観る。元々はベルサイユ、ルーブルパリ市内大ロケ敢行のさる邦画を観るつもりだったけど、シネマミックスでしかやってなくて、いずれも遠い。さる邦画はまた後ほど。

で、なかなか良くできた、フランス映画らしいエスプリが各所に効いたいい映画だと思った。

初めにノルマンディーの、牛を飼う夫婦が出てくる。品評会に牛のお産。個人的には子供のころ見慣れたことなので、懐かしかった。牛がとても可愛い。子牛もも親牛も可愛い。媚びない可愛さ。産まれて肉になるために、乳を出すために大きくなるその分かりやすさ。牛を飼う人間もまた、質実剛健、黙って真面目に働く。

でも隣の家の若い人達のパーティーに誘われたことから、妻の心に好奇心が芽生える。頑固な湿疹の治療にパリに向かい、パーティーの若者と再会し、幻滅し、同じホテルに泊まっていたスウェーデンの歯科医師と知り合い、一夜を共にし、そして別れる。

あまり詳しく描くとネタバレになるのでここらで止めますが、久しぶりにフランス映画見て、洒落た筋運び、人間の些細な心の動きを丁寧に追って行く昔からの手法が健在だったことが嬉しかった。

ノルマンディーの田舎とパリのにぎやかさの対比も面白かったが、観光案内映画ではないので、エッフェル塔とかシャンゼリゼ通りはちょこっとだけ。

毎日の当たり前の生活の大切さ。この映画はそれを言いたいのではないだろうか。何も起こらない、それこそが幸せだと。パリで知り合ったのは歯科医師で、何かわけがある人らしい。翌日は学会発表、その会場に紛れ込み、目と目で合図して笑顔で別れる。いゃあ、フランス映画やなあ。お洒落やなあと思った次第。

ノルマンディーです。2014年4月 牛を放牧しています。

パリです。

だけど、よく知りもしない人とよく付き合う気になれるわなあと、ちょっと信じられなかった。だって、相手がいい人ばかりとは限らない。寝てる間にお金取られたり、写真撮られてあとで脅かされたり、気が付かないうちに犯罪の片棒担がされたりと、そんな心配はないのだろうか。

私には冒険は無理だと思った。何もないのがいちばん。毎日の暮らしを大切に。と思った次第。

 

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