土曜日朝出て、一泊目は某男性(通称息子)夫婦の家に泊めてもらい、二日目は京都駅近くの旅館に知り合いと投宿。上品でおいしい京料理を二食とも部屋でいただき、本日午後帰宅。
好天で、あちこち見物して盛りだくさんの旅行になりました。
途中から同居人、合流。途中で同居人は離脱。一人で歩き、二人で見物し、四人でドライブし、目まぐるしくも楽し毎日でした。
本当は旅行に行きにくい事情がしゅったい、がしかし、助けてくれる人がいて、予定通り出かけました。助けてくれた人に深く感謝です。
何してるの?ハイ、袿うちき着ています。時雨殿で。
超有名観光地ですが、ちょっと離れたここは穴場。平安装束着装体験のできるこの場所にはだあれもいません。商工会議所の施設で近年できたらしい。
見学施設込みで500円払って入館、ボランティアの方に着せていただき、写真も撮ってくれます。一人15分くらいかかるので、集合時刻に追われるツアーの人はちょっと無理かも。
蔀戸を上げた外は大堰川。向こう小倉山?
窓の外、だあれもいません。京都市内中心部から離れているためか、もう紅葉が始まっています。
車遍歴最新版。10年乗っていたドリ車、オイル漏れしてエンスト再々、ついに手放したとか。すでに造られていない車で、遠くからキャッシュ持って買いに来たそう。何と買った時より40万も高く売れたそうで、びっくりです。
で、そのあと買ったのがこれ。でも普段の通勤は後ろに見える動力付き自転車だとか。いったい、なんやねん?
近くのお城で。橋を渡って・・・
門があって・・・
屋敷があったそうです。
胎盤埋めた記念碑。あとから整備されたという説もあるらしい。
昨日は京都で途中下車、今朝はまたまた袿うちきを着ます。
左は夫ではありません。先に帰宅しました。
オッホツホッホッと笑ってみる。同行の知人が写真撮ってくれた。
場所は西本願寺東北角向かい、某法衣店で。京都駅からは徒歩20分くらい。
法衣とは宗教者の儀式服、平たく言えばお坊さんの袈裟、衣の販売店。併設した小さな博物館で装束いろいろが楽しめます。二回目は落ち着いた色合いで。
ほら、あなたも笑ってと促す。相手無言。ばあちゃん、京都まで行って何してるんだか。
今度は狩衣です。うーーーむ、髪短いのでこっちが似合うかも。手には笙。
日常生活を忘れ、しばし平安雅に遊ぶ。
最近読んだ「京都ぎらい」という本で、末尾に七は「ひち」であるという一節があった。京都では七をひちと発言、標準語読みは抵抗があるとのこと。
昨夜泊まった宿のおかみさん、ちょっとした道を聞くとき、私が「七条通しちじょうどおりですか」と発音したら、「ななじょうどおりです」と言い直した。あれ、いつのまにそんな言い方になったと怪訝に思ったげと、この本で納得。
京都洛中の人はプライドが高く、標準語の発音を押し付けられるのに抵抗があるのだとか。最近では「しち」でも「ひち」でもない「なな」ということもあるそうな。
なるほど言葉ひとつにも京都人の屈折した思いいろいろ。
でもですね、この私も子供のころは七をひちと普通に言っていました。ひちじゅうひちの年寄りとか。
はばかりながら、わが故郷は畿内文化圏の最西南端、讃岐高松ですもの。お正月の雑煮は丸餅白味噌、都の天子様と同じもの食べてたんですもの。(餅はあんこ入りとやや田舎バージョンになってますが)
しちって、私は今でもとても言いにくい。ついひちって言いそうになる。でもあまざかる鄙の広島、関西なまりは却って田舎者扱いされるので、長い間にがんばってこちらの発音に慣れてきた。
京都へ行くとホッとするのは文化の古層が、生まれ故郷と通底しているからだとやっと気が付いた。
ひち、ひち、ひち、ひち・・・思い切り言ってみたい。広島県奥地出身の皆様、そんな私を決して田舎者扱いしないでね。本州に産まれた人はどんな田舎でも四国、九州を見下す傾向あり。あれ、何なんでしょうね。
おやおや、全然関係ない話に。
この本ではかみひちけんと言いたいとあった。そう、私もその方が本当は言いやすい。言おうかな。