光源氏が晩年を過ごした六条院は、現在の六条辺りの設定でしょうか。
たぶんこちらの店とも近かったと思います。
京都の西本願寺、北西向かいの法衣店。
五階が小さな博物館になっています。10/19月曜日、見学しました。
京都駅からは七条通を西へ、堀河通を北へ、徒歩20分くらい。私達は西本願寺の北側を長い塀に沿って、あれこれ喋りながら歩きます。
500円の入館料で、四分の一スケールの建物、人形などを展示。とっても精巧にできていて、源氏物語のころの実際の生活のようすがよくわかります。
個人商店でここまでするのは、経営者の方が源氏物語や平安装束に詳しく、かつ好きなのでしょう。
本当なら、もっと大きなところ、自治体などでもっと大規模にすれば、京都の、日本文化の発信としてとてもいい施設になると思います。
世の中は源氏物語や、十二単が好きな人、たくさんいそうだし。かく言う私もその一人ですが。
展示の説明。
人形にもそれぞれ説明があったのに、よく見ていなかった。今度行くことがあればしっかり見よう。館内撮影自由。
今回は女性の髪形というテーマらしい。ということはテーマに沿って、人形を置き換えたりするのかしら。人形はとびきり手が込んでいて、表情も上品。さすが京都の底力と思いましたです。
着物がすごい。これは女房が不義の子、薫を抱く場面らしい。
女房?
こんな感じで40㎝くらいの人形がずらりと並びます。いゃあ、一体でいいから欲しい。持って遊ぶ。
出家した女三の宮。寂しそう。同行者、髪が長いというので、当時の出家姿の標準的長さ、とうんちく垂れる私。人にものを教えるのは大好き、教えられるのは大嫌い。はい、困った性格です。
女房たちが縫い物しています。髪を耳の後ろに挟んだり、後ろで束ねています。これで活動的な髪型。
これは扇で灯りを消す場面かも?
三日夜の餅?
女三の宮との婚礼に向かう光源氏?
女三宮の髪揚げ=成人式
控える女房。裳着をつけた盛装。
出衣いだしぎぬ。顔は見せずに着物だけ。
殿上人。雨夜の品定め風。装束の色が派手すぎず地味すぎず。絶妙。
御帳台。これだけ見ると実物みたいですが、精巧な四分の一スケール。
御殿は全て檜造りらしい。こちらもよくできている。
夏の庭。
別の部屋には竹取物語の場面が。かぐや姫が天女の衣を着て、天に帰って行く場面。
続いて装束の着装体験コーナー。誰もいないので、自分たちで勝手にあれこれ着て、写真撮ってはしゃぎました。いゃあ、楽しかった。
等身大の人形あり。
こちらも。調度も素晴らしい。ピンボケ深謝。
もしもし・・・
オホホホ・・・
狩衣も来ました。袖が大きくて面白かった。狩衣は夏冬二着。でも色合いがはっきりするよう、袴は夏用にしました。
小さな博物館ですが、とても楽しく過ごしました。皆様も京都へ行かれた時にはぜひどうぞ。
有名観光地の清水寺、平安神宮、金閣、銀閣もなどもちろんいいですが、街中にこんな素晴らしい施設があるので、京都はまだまだ遊べそうです。