夜中から今朝にかけて数センチの雪が降りました。べた雪なのですぐ溶けるでしょう。大雪になるかもしれないという予報だったので昨日午後急ぎ野菜を取り込みました。
これは昨日のねぎ。
収穫初めの頃は間引きながら収穫したのですが、今は株間が広がり太さも長さも充実してきました。強い冷え込みで一段と甘みも増し旨くなってきました。
品種はホワイトスター1品種のみ。
ただ、畑が乾いて硬くなっているため、そのまま引き抜くことは困難で、畝を崩さないと収穫できません。
一度にこの位収穫し、家のすぐそばに囲っておきます。
ここに来て、どのねぎもよく揃ってきたようです。
試しに、長さを測ってみました。40センチ以上ありますから悪くないのではないでしょうか。
まだ沢山あります。ねぎは家族親族の需要も多いですが、坊主ができるまでには収穫しきれないでしょう。
ところで、先日、テレビのある番組で、当県の「曲がりネギ」のことを紹介していました。この伝統的な栽培法は仙台市の余目地区が発祥の地で、地下水が高い悪条件を、軟白部を伸ばす時にヤトイという寝かせて植え替える一手間を加えることで解決したと言われています。
そして、生長ととともに曲がりができる時のストレスでねぎが軟らかく甘味も増すとされ、当地方では「曲がりネギ」は旨いネギの代名詞とされています。この技術は県内に広く普及し、昔は市場でも高いシェアを占めていました。
粘土質でねぎが作りにくいこの辺りでも、このやり方をしていました。手作業で土を高く盛る作業が容易でなかったことも要因です。しかし、管理機で溝上げや土寄せが簡単にできるようになり、普通の長ネギ(この辺りでは棒ネギと言います)が主流になってきました。
今となっては、以前の曲がりネギに戻るのは躊躇しますが、年配の方の中には、ヤトイの作業は欠かせないという方は依然おられます。
テレビで紹介されたような伝統的な栽培法を後世に伝えていくことは大変重要です。ぜひ守り続けてほしいものです。