
水稲の育苗専用に使っているパイプハウスはもう30年以上経っている年代物。普通ならとっくに処分されている代物です。今時このタイプのパイプハウスはほとんど見かけなくなりました。
それでも使い続けているのは、補強と補修を重ねているからです。
両親が健在の頃からあったいくつかのパイプハウスは、老朽化したことから徐々に解体し、使えそうな支柱を利用して、このパイプハウスは1本の支柱のところをすべて2本のダブル支柱にしたのです。

そして、この支柱と筋交いや横パイプをすべて針金で縛っています。さらに毎年点検し、締め直しや交換を怠らないようにしています。

ビニール押さえのマイカー線を止める足場用パイプの補強杭は栗の木で、山から切り出したものを杭にしています。今年も点検しながら数本交換します。栗の木は水に強く、杭や柱には一番です。
この杭はもう腐れているので交換です。


新しい杭を打ち込みます。

太い針金で縛ります。

出来上がりです。

甚だ原始的なようですが、里山ならではとも言えます。
それでも何しろ老朽化していますから、風や雪が心配なので、現在は、ビニールを張るのは水稲の育苗に利用する2ヶ月弱と割り切っています。
人間が先に壊れるか、ハウスが先に壊れるかといったところでしょうか。
黒マルチが張られたままになっているのは、昨年の育苗した跡のもの。1年間そのままにしています。プール育苗を行っているので、均平を保つためと雑草を抑えるためです。