里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

古刹高蔵寺を訪ね桜を楽しむ

2020年04月12日 | 小旅

 宮城県角田市にある古刹高蔵寺を訪ね、満開の桜を楽しんできました。
 同寺は県南部の角田市の市街地から113号線を8キロほど西に行った閑静な山あいにあります。
 開山から千年以上といいますから宮城県内では有数の古刹です。しかし、大きなお寺さんではないので、以外に知られていないかもしれません。
 現在、ここは公園として市が整備し、桜も沢山植えられています。訪れたのは何年ぶりになるでしょうか。前に訪れたときから見ると見違えるほど綺麗になりました。
 公園の入り口から桜並木になっています。


 当地の桜は古い木はあまりありません。公園化してから植えられたものも多いようです。著名な桜の名所からすると小規模ですが、静かにゆっくりと楽しむことが出来ます。もちろん人混みはなく、新型コロナウィルスのリスクもありません。


 同寺の阿弥陀堂は国の重要文化財に指定されている宮城県最古の木造建築物で、平安時代の1177年に建立されたと伝えられます。


 参道を歩くとほどなく阿弥陀堂が見えてきます。
 昔より参道の立木が整理された気がします。


 歴史を感じさせるお堂の佇まいは、観るものを厳粛とさせます。
 お堂の中には阿弥陀如来像が安置され、これも国の重文に指定されています。普段、中を拝観することは出来ません。


 境内で圧倒されるのが杉の巨木。
 石段を登ったところの両側にあるしめ縄が掛けられた杉の巨木。


 推定樹齢800年と言いますから凄いの一言。


 杉の巨木は方々で見られますが、単独の杉の木としては昨年秋訪れた戸隠神社の御神木よりこちらが上。羽黒山五重塔そばの爺杉にも匹敵しそうです。カヤの巨木もあります。
 公園には庭園も整備されました。奥に屋根瓦が見えるのが現在のお寺の本堂。


 園内には古民家で国の重文に指定されている旧佐藤家住宅が移築されています。2、3百年前の江戸中期に建てられたものと言います。


我が家も築130年ですが、その倍くらい前というのですから半端ではありません。規模は大きくありませんが、天井の造りなどをみると世代が遙か前と言うことが分ります。


 この桜はまだ小さいながら紅の色が濃い。満開前から葉が出ています。表示がないので品種名は分りません。


 紅しだれ桜は見頃を迎えています。


 こちらには川を挟んで、しだれ桜が植えられています。蛍の里としての整備も進められていました。


 一番大きいと思われたソメイヨシノ。


 ソメイヨシノは満開を過ぎかけていますが、お寺さんをお参りしながらの花見を堪能できました。