里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年はハチクが沢山採れる

2020年06月14日 | 山菜

 ハチクが盛んに採れています。
 孟宗竹のタケノコは5月下旬で終了し、それと代わるように、ハチクが出てきました。出始めは、昨年よりは少し遅れたようです。さすがにピークは過ぎたかと思いますが、今年は、いわゆる表年のようです。


 ハチクは淡竹と書くのが正しいと知ったのはいつ頃でしょうか。記憶が曖昧ですが、そんなに昔のことではありません。昔はハチクそのものがタケノコと思っていました。ですから正確には淡竹の子(タケノコ)と言うのが正確です。


 ハチクは孟宗竹のように土を掘って収穫する必要がありません。ハチクは地上に出ている部分を鎌などで刈り取るだけなので、非常に簡単に採ることができます。


 ハチクは孟宗竹とは姿が全く異なります。孟宗竹に比べると遙かに細く、皮が少し赤みを帯びた茶色で、産毛も少なくつるっとした感じがします。
 そして、ハチクは竹藪の中ほどよりも周りの竹の生えていないところの方によく出るので、孟宗竹のタケノコを探すより甚だ簡単です。
 竹藪とは離れたようなところにも出てきます。


 伸びすぎるとやはり硬くなるので、伸びすぎないうちに採る必要があります。短すぎるとボリュームがないので、30~40センチくらいが目安になるでしょう。
 これだと少し早い感じですが、すぐ伸びます。


 根元が太いものほど良いのは、孟宗竹と同様です。
 このように細いものは収穫せずに、倒してしまいます。


 ハチクもイノシシにやられるのですが、孟宗竹ほどには食べられないようです。でも、やはりこのようにやられています。


 毎回、このくらいは採れます。


もっとも、これでも半分程度。あまり採ってもしょうがないので、邪魔にならないよう、できるだけ倒します。
 ハチクは孟宗竹に比べると食べ応えには欠けるものの、新鮮なハチクはえぐみが少なく、あく抜きせずとも食べられます。孟宗竹のタケノコはごく採り始めや地上部に出る前の若タケノコなど以外は、米ぬかなどを使って茹でるあく抜きの一手間が掛かりますが、ハチクはそのまま茹でるだけで十分です。
 このくらいの太さならまずまずです。孟宗竹よりハチクが好きという方もおり、助っ人は身近な方に届けているようです。