里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

夏秋きゅうりの整枝法

2020年06月23日 | 畑:果菜類

 キュウリは植付けて間もなく1ヶ月半。1週間ほど前から収穫が始まりました。
 10節目までの雌花は全て摘花、親蔓と3~5節目から出る強い子蔓を伸ばし2本仕立てにしています。(2本仕立て開始時のキュウリ
 目標の収穫期間は100日で、先は長い。
 夏秋きゅうりを多く穫るためのポイントは親蔓ではなく側枝。わき芽の子蔓、そして孫蔓です。
 親蔓の節に雌花が着く割合は3~4割、子蔓や孫蔓にはほぼ100%雌花が着くので、いかにして元気な子蔓、孫蔓を出していくかにかかっています。そのためには、病害虫防除や追肥など色々ありますが、なかなか難しい。整枝は誰にでもできます。


 2本仕立てにしている親蔓と強い子蔓1本は葉の数が増えて、形が大分出来てきました。
 6月の気温が高く経過したため、例年より伸びはかなり早まっています。


 親蔓は先端が肩の上から頂点近くまで伸びてきました。


 2本仕立てにしている強い子蔓も中段より上まで伸びています。
 この2本はどこまでも伸ばすわけではありません。誘引して、ネット支柱の肩の上まで行ったところで摘芯します。


 親蔓を全て摘芯しました。


 わき芽の子蔓も大分伸びてきました。これを放置するとジャングルのようになってしまいます。これを摘芯していきます。
 すでに地面に近い数節は、完全に摘んでいます。そこの上から出る側枝(わき芽)は1~2節で摘芯します。私が目安にしているのは長さ。2節で長さが15~20センチ程度なら2節、超えそうなら1節で摘芯します。
 これは節間が短いので2節で摘芯。


 摘芯後


 これは節間が伸びているので1節で摘芯。


 摘芯後


 摘芯は葉が展開したら早めにやるのが理想。長く伸びた蔓を切り詰めるのはキュウリにショックを与えて悪いと言われます。


 これは悪い例。
 3枚目が完全に展開しているのに2枚でポツンと切ってしまいました。


 今回の整枝作業を終えました。


 摘芯の作業は、全体の混み具合と蔓の勢いを見ながらやるのが大事で、盆栽のようにみんな摘んでしまうと勢いが衰えてしまうのです。
 キュウリを長持ちさせるには、常に勢いのいい成長点をいくつか残しておく必要があると言われます。摘芯もやり過ぎは禁物なのでした。
 下の方の摘芯した子蔓からは、もう孫蔓が出ています。


 下の方の子蔓からも穫れ始めました。親蔓だけでなく側枝から穫れ始めると収穫本格化の合図です。例年よりかなり早まっています。


 果実に少し曲がりや尻細の傾向が見られますが、これは少々樹の勢いが強すぎるからです。経験的に、収穫初期はこのくらいがいいようです。