10日ほど前に脱渋用の渋柿「平核無(ひらたねなし)」を穫り脱渋しました。
20数年前に植えたもの。「大平核無」と言う品種名でしたが普通の平核無と何ら変わりません。
畑の隅の邪魔にならないところに植えたもので午後は隣家の立木の日陰になります。
この柿の木は秋になると綺麗に紅葉してきます。
この柿の木は秋になると綺麗に紅葉してきます。
昨年は沢山成りましたが今年は裏年。1/3くらいしか成っていません。
しかし、そのくらいで十分です。
大きくならないようにだけ考えて剪定しているため穫るのは頗る容易。
僅かばかりで、助っ人が穫ってくれるというのですっかり任せました。
脱渋もみんなやってくれました。
渋抜きの方法には幾つかあります。普通はアルコールによる脱渋が一般的。
脱渋用のアルコールでヘタの部分にアルコールを付けビニール袋に入れ密封。
脱渋用のアルコールでヘタの部分にアルコールを付けビニール袋に入れ密封。
助っ人と半分ずつ。これが我が家の分で20個余り。
このくらいが手頃な量です。昨年は多かったので持て余してしまいました。
まだ甘柿が穫れているため食指はそちらに向きがちです。
密閉する期間は気温との関係もあり1~2週間と言われています。
短ければ渋抜けが悪かったり甘味が薄く、長ければ軟らかくなりすぎます。
9日ほど置いて開封。
短ければ渋抜けが悪かったり甘味が薄く、長ければ軟らかくなりすぎます。
9日ほど置いて開封。
今年は成りが薄い分、我が家の「平核無」としては大きい方です。
軌を一にして「会津身不知(みしらず)」柿の脱渋品を頂きました。
「会津身不知」は献上品にもされるという高級脱渋柿として知られます。
「平核無」と比べてみました。
右が「平核無」、左が「会津身不知」。
我が家の「平核無」も例年よりは大きいですが、「会津身不知」はそれより遙かに大きい。
贈答なので大玉品だと思いますが、「平核無」よりずっと腰高でずっしりと重い。
計ってみると、このくらいありました。
我が家の「平核無」もこの程度。例年よりは重いと思います。
剥いてみました。
ともに渋は完全に抜け、硬さも丁度で美味しく食べられます。
単純な甘さで言うと「平核無」の方が甘く感じるようです。
「会津身不知」は上品な甘さと言ったところでしょうか。
「平核無」は食感が柔らかく、「会津身不知」は硬めの食感で日持ちがしそう。
「平核無」は開封後は常温に置くと柔らかくなってくるので冷蔵保管した方が良い。