前日皮剥きした柿をひもに通し硫黄燻蒸、そして吊しました。
本来なら1日で終わらせるべき一連の作業ですが、我が家では難しくなり2日がかりで行っています。
今年は助っ人が二人と余裕。大玉揃いで数が少なく効率よく行えます。
昨年から硫黄燻蒸のやり方を変えました。
以前はパイプ枠をブルーシートで覆って密閉し硫黄燻蒸していました。
本来なら1日で終わらせるべき一連の作業ですが、我が家では難しくなり2日がかりで行っています。
今年は助っ人が二人と余裕。大玉揃いで数が少なく効率よく行えます。
昨年から硫黄燻蒸のやり方を変えました。
以前はパイプ枠をブルーシートで覆って密閉し硫黄燻蒸していました。
それを木箱を用いたロッカー式にしました。昔は専用の木箱を用いていたのでそれの小型版と言ったところ。
但し、木箱と言っても古い洋服ダンスを再利用したものです。
たまたま洋服ダンスを処分することにしたため硫黄燻蒸に利用するアイディアが浮かびました。
そのため都合よく柿を吊せるよう加工や調整を加えて塩ビパイプの枠をはめ込みました。

このパイプは出し入れが容易なので綺麗に掃除できます。
昨年、実際にやってみると想定以上にスムーズで密閉度も高く楽に出来ました。
これが前日剥いた柿。

作業場の2階に運びます。

竹を割って手作りした簡単な道具です

これに柿を並べてひもに通します。

今年は軒並み大玉なので出来るだけ横吊りを多くすることにしました。
昔は1本のひもに20個が標準でしたが、重く大変です。今、生産者の多くは10個になっています。
当初、特大玉は重いので12個にするつもりでしたが、横吊りはひもが少し長く効率が悪い。
そこで、今年は標準を14、5個にすることにしました。一部16個もあります。
ひもに通した後は硫黄燻蒸用ロッカーのパイプに吊します。かなり重い。

全部で27連になりました。
昨年は29連で18個や20個もあったのでほぼ500個ありました。
今年は380個くらいですが、重量では昨年以上は間違いありません。
ロッカーに吊し終えたところで硫黄燻蒸です。
これが使用する硫黄粉。目安は容積1㎥当たり15~30g。

我が家では、小さな鍋に炭火をおこし、硫黄粉を燻します。

炭火に硫黄粉を投入したら素早く扉を密閉します。
ブルーシートで覆いをしていた時と比べると、これが非常に楽です。
効果も確実なことが昨年で実証済み。
硫黄燻蒸はカビを防ぎ酸化を抑制して綺麗に仕上げる上で欠かせません。
硫黄燻蒸しないとカビるリスクもさることながら黒い干し柿になり贈答品になりません。
硫黄はすぐに空中に拡散し無害です。
硫黄燻蒸は密閉した中で硫黄粉を燻せばよいわけで、色んなやり方が考えられます。少量ならコンテナでも可能。
硫黄はすぐに空中に拡散し無害です。
硫黄燻蒸は密閉した中で硫黄粉を燻せばよいわけで、色んなやり方が考えられます。少量ならコンテナでも可能。
密閉時間は30分程度で十分とされますが、ゆっくり休憩し1時間弱放置しました。
密閉していた扉を解放すれば硫黄燻蒸は終了です。
密閉していた扉を解放すれば硫黄燻蒸は終了です。

炭火に投入した硫黄粉は完全に燃え切っていたので効果も確実です。
硫黄燻蒸する前は柿の表面が酸化し僅かに黒ずんでいましたが、綺麗になっており漂白効果が確認できます。
次に吊します。
今年は殆どが大玉だったので、仕掛けを施し23連は横吊りにしました。

特大玉を上手く干すのは容易でありません。横吊りの方がひもに当たることなく満遍なく乾燥できます。

今では生産者の多くは横吊りがメインになっています。
全部横吊りは出来ず、4連は縦吊りになりました。

縦吊りはひもの跡が付くので、後に玉回しを何度かする必要があります。
今年のような大玉揃いは我が家では10年に一度あるかと言ったところです。
大玉は上手に干せれば食べ応え十分、見栄えもしますが、乾燥に時間が掛かり失敗するリスクも大きくなります。
気温が大きく関係します。何年か前、連日気温が高くなり当地方一円でカビが発生し問題になったことがありました。
ここにきてようやく気温も下がってきたようです。乾いた寒風が吹いてくれることを期待。

これまで例年500個程度の干し柿を作ってきました。
そろそろ300個くらいに減らそうと思っていたところ、今年は380個ほどになりました。
今年は成りが少ない分軒並み大玉、重量では例年の500個相当以上でしょう。