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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ほうれんそう「クロノス」の収穫

2019年01月27日 | 畑:葉菜類



 日当たりのいい所は雪もほぼ溶けました。日陰の所は気温が低いためしばらく溶けないかもしれません。大雪の予報があったので、降られる前にほうれんそうも収穫しました。



 品種はサカタのタネの「クロノス」と言う品種。べと病の幅広いレースに抵抗性があります。以前は、長く「ソロモン」を使っていましたが、3年ほど前から変えてみました。寒さに強く作りやすいですが、冬の厳しいこの辺りでも伸びやすいので播種期をよく考えなければならないようです。今年は特別かもしれませんが。





 1、2月収穫予定だったので、年内中は生育が進みすぎたかと思いましたが、防寒対策を施さなかったこともあって、結果オーライとなりました。例年ですと、今の時期、雪がかぶることも多いのですが、今年まともにかぶったのは今度の雪が初めてです。



 この辺りでは、冬の時期、肉厚な甘いホウレンソウと言うことで「ちぢみほうれんそう」が結構作られています。私も前に作っていましたが、栽培も収穫後も少々手間がかかるため、今は作っていません。

 今収穫している品種は、作りやすく立ち性なので冬場でも収穫しやすい。そして、緑が非常に濃く、このタイプのほうれんそうとしては肉厚で、甘味も十分に乗ります。


ねぎ収穫と「曲がりねぎ」のこと

2019年01月26日 | 畑:葉菜類



 夜中から今朝にかけて数センチの雪が降りました。べた雪なのですぐ溶けるでしょう。大雪になるかもしれないという予報だったので昨日午後急ぎ野菜を取り込みました。
これは昨日のねぎ。
収穫初めの頃は間引きながら収穫したのですが、今は株間が広がり太さも長さも充実してきました。強い冷え込みで一段と甘みも増し旨くなってきました。
 品種はホワイトスター1品種のみ。



 ただ、畑が乾いて硬くなっているため、そのまま引き抜くことは困難で、畝を崩さないと収穫できません。




 一度にこの位収穫し、家のすぐそばに囲っておきます。
 ここに来て、どのねぎもよく揃ってきたようです。




 試しに、長さを測ってみました。40センチ以上ありますから悪くないのではないでしょうか。


 まだ沢山あります。ねぎは家族親族の需要も多いですが、坊主ができるまでには収穫しきれないでしょう。

 ところで、先日、テレビのある番組で、当県の「曲がりネギ」のことを紹介していました。この伝統的な栽培法は仙台市の余目地区が発祥の地で、地下水が高い悪条件を、軟白部を伸ばす時にヤトイという寝かせて植え替える一手間を加えることで解決したと言われています。
 そして、生長ととともに曲がりができる時のストレスでねぎが軟らかく甘味も増すとされ、当地方では「曲がりネギ」は旨いネギの代名詞とされています。この技術は県内に広く普及し、昔は市場でも高いシェアを占めていました。
 粘土質でねぎが作りにくいこの辺りでも、このやり方をしていました。手作業で土を高く盛る作業が容易でなかったことも要因です。しかし、管理機で溝上げや土寄せが簡単にできるようになり、普通の長ネギ(この辺りでは棒ネギと言います)が主流になってきました。
 今となっては、以前の曲がりネギに戻るのは躊躇しますが、年配の方の中には、ヤトイの作業は欠かせないという方は依然おられます。
 テレビで紹介されたような伝統的な栽培法を後世に伝えていくことは大変重要です。ぜひ守り続けてほしいものです。


水路や土手をコツコツ補修する

2019年01月25日 | 田んぼ

 
 これは、昨年切り出し、放置していた栗の木。

 昨年は全国的に災害の多い年で、恒例の清水寺の一年の漢字も「災」でした。しかし、当地方は幸いにも例年に比べて災害の少ない年でした。里山のこの辺りでは、例年、一度や二度、大雨による鉄砲水で土手や水路が多少なりとも壊されることが多いのですが、珍しく直ちに補修が必要な被害はありませんでした。
 それでも補修が必要なところは何カ所かあるので大事に至る前にやっておくことが肝要です。資材はできるだけ自前で、しかも手作業でが基本です。



 水路や土手の土止めに使うのは山から切り出した栗の木。栗の木は水に強く、丈夫で長持ちします。他の木では代替えできません。
 現場近くで切り出した栗の木の場合は、生木は重く扱いが大変なので、一年間放置し、できるだけ軽くなってから運び出すようにしています。
 以前から打ち込まれている杭が見えます。この反対側を補修します。



 そのまま現場に運び、チェーンソーで杭を作ります。



 土止め用の杭を掛け矢で打ち込みます。



 土止め用に横木を入れるなど整えて完了です。



 これは、杭のみを打ち込んだ所。これだけでも強化になります。

 

 高齢者向きの仕事ではありませんが、米作りのためには欠かせない作業です。里山の零細な農家は、平野部のように大規模な公共事業の恩恵にはあずかれないのでコツコツとやっているわけです。これから何カ所かやらなければなりません

畑に残した白菜は大丈夫か

2019年01月24日 | 畑:葉菜類



 白菜は、厳しい冬に備え、取り込んで貯蔵するのですが、今年は一部を畑に残したままです。
 このように、作業場の中に取り込み、新聞紙でくるんで囲った白菜は何の心配もありません。


 一方、畑に縛ったまま残している白菜は少々心配です。というのも、本来は冬越しせず収穫を終えるべき白菜だからです。食べる方がなかなかはかどらず、大分残ったままです。
 昔は大量に漬け物にしたものですが、今は我が家、親族ともその需要が大幅に減ったのです。



 しばらくぶりで作ってみた金将2号ですが、早い時期に完全に結球してしまい、外葉でうまく包み込むことができませんでした。外した外葉を上に掛けてみましたが、ご覧の通り凍害を受け防寒の役割を果たせていないように見えます。


 剥いてみると、何の問題もありません。



 頭はわずかに変色していますが、大いに新鮮で、ずっしりとした重みです。近年はすべて中に取り込んでおりましたが、 もう少し様子を見ないと分からないものの、冬の厳しいこの辺りでも一部はこのやり方で十分いけるかもしれません。


好物「菜の花の玉子とじ」

2019年01月23日 | 畑:花菜類

 寒咲花菜を数株収穫したのがこちら。
 蕾が見え、いかにも軟らかく旨そうです。


 ハナナは花芽だけでなく伸びている茎や新葉を食べます。他のナバナ類と比べても軟らかい食感が特徴です。
 強い冷え込みで一段と軟らかく旨味が増しています。ほのかな苦みが心地よく、おひたし、和え物、炒め物、てんぷらなど何にでも合います。
 中でも、私の好物は玉子とじ。


 そもそもが玉子とじ大好き人間なのですが、中でも「菜の花の玉子とじ」は格別です。軟らかい食感と独特の風味が玉子とマッチングして、この時期、私にとっては一番のごちそうです。
 晩酌もご飯も進みます。