里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

秋晴れに誘われ松島を楽しむ

2024年11月15日 | 小旅

快晴の秋晴れに誘われ松島に行ってきました。
暖かく穏やかで正に観光日和と言ったところ。
紅葉も見頃かと思い午後からの半日コースです。
松島のシンボル五大堂から。


まずはお参り。


五大堂に渡る橋の東側に遠く見えるのが福浦島、そして、それに掛かる赤い橋が福浦橋。


何度も松島に来ていながら福浦島に渡った記憶がイマイチはっきりしません。
と言うわけで、今回は福浦島に渡ってみることにしました。
福浦島は面積約6ヘクタールの小さな島ながら県立自然公園に指定されています。
福浦橋は全長252m。徒歩で島に渡れるので便利なのですが、中心部からは離れているためなかなか足が向きませんでした。料金が200円かかります。


橋を渡りきり岸側を見ると中央にセンチュリーホテルが見えます。
2、30年前は瀟洒なホテルとして人気がありましたが、今はどうなのか。


松島ですから当然と言えば当然ながら、福浦島は松の姿が綺麗な島です。


島には遊歩道が設けられており散策が楽しめます。
島内を一周しながら日本三景の島々を眺めることが出来ます。


但し逆光でうまく撮れませんでした。


対岸を眺めるのも島に渡らないとなかなか出来ないことです。
頻繁に遊覧船が発着する様子が見られました。コロナ禍前の賑わいを取り戻しつつあるようです。


福浦弁財天にお参り。


松と紅葉のコラボも見られます。


次いで松島に来れば必ず立ち寄る国宝瑞巌寺。


長い参道はかつて杉並木が立ち並び荘厳な雰囲気でした。
東日本大震災の浸水による塩害で多数が伐採され、新たに杉の若木が植栽されています。


本殿などを拝観したいところですが、今回は時間が少ないので山門でお参りしました。



境内の紅葉が見頃になっています。
次いで国重文の円通院へ。


今回は、近年紅葉の名所として知られるようになったこちらに時間を割きました。


今が見頃と思って来ましたが、今年は少し遅れているようです。
ピークは数日後でしょうか。それでもこれくらい色付けばまずまずでしょう。






重文の三慧殿。


庭園は年々整備が進んでいるようです。夜はライトアップされています。
緑と紅葉とのコントラストそして枯山水や池とのコラボが愉しめます。


こちらは観瀾亭。


文禄年間に秀吉から政宗公が拝領した伏見桃山城の一棟を移築したもの。
大きなイロハモミジが見事なのですが、少々早かったようです。


絶好の秋晴れのもと松島を楽しみました。





縮み雪菜とチンゲンサイは順調に穫れる

2024年11月14日 | 畑:葉菜類

縮み雪菜とチンゲンサイが穫り頃になってきました。
昨年から長らく作っていたターサイと水菜を止め葉物軟弱野菜の品目を絞り込むことにしました。
悪条件の中、10月早々に半ば強引に種播き。全てバラ播きです。
それでも想定以上に順調に生育、発芽後に3回の間引きを行いました。
こちらが縮み雪菜。


縮み雪菜はターサイの変異株から育成されたと言われています。
長く馴染んできたターサイは止めましたが、初めのうちはよく似ています。
しかし、生長するに従って違いがハッキリしてきます。
ターサイよりも葉が長めで、葉が立っています。

葉の縮みはターサイよりずっと細かく、特に芯の葉は細かく縮みます。


葉は濃緑でターサイよりも艶があり見栄えが良い。如何にもビタミン豊富に見えます。
株間10~15㎝を目安に最終の間引きをしています。
そして、1週間前くらいから抜き取り収穫を開始しました。間引きを兼ねた収穫です。
12月半ばくらいには株間30㎝程度にしたいところですが、難しそうです。
草丈は20㎝を越えてきており穫り頃になってきました。
穫れば周りの株がすぐ広がるため隙間はすぐ埋まってしまいます。


但し、厳寒期でもターサイほど地べたに這うようにはなりません。
穫ってみます。抜き取りと言っても実際は地際から切り取ります。


現在は3株ほどで丁度のボリュームです。
ターサイよりは明らかに立っており、横に広がらないため扱いやすく調製もしやすい。
ターサイと似て旨味があります。小松菜などよりも肉厚で食感が良く美味しい。
近年、当地方の店では縮み雪菜が周年出回るようになってきました。単に雪菜として出ています。
ターサイは小生の好きな野菜でしたが、縮み雪菜に置き換わることになりました。
こちらはチンゲンサイ。


縮み雪菜と同様バラ播きしたものを株間10~15㎝に間引きしました。
やはり1週間ほど前から穫り始め、最終株間30㎝くらいを目安に抜き取り収穫をしていきます。


まだ密ですが、縮み雪菜ほどには広がらないので隙間はあります。


株間が広くなれば、さらに大きな株になって行きます。


チンゲンサイはそもそも青味が薄く明緑色。
低温に晒されると少しずつ黄ばんできますが、甘味は増してきます。
穫ってみました。


3株で手頃なボリュームになっています
これから収穫が進むに従って株は大きくなり、気温が下がればさらに旨味を増すでしょう。
小生はいわゆる中国野菜の中ではチンゲンサイよりターサイ派でした。
しかし、ターサイは店には殆ど出回ることなく終焉、チンゲンサイはすっかり定着しました。
我が家郎党にも馴染んでいるのでチンゲンサイは作り続けています。

今年の干し柿用「蜂屋柿」は成りは少ないが大きい

2024年11月13日 | 干し柿づくり

今年の干し柿用の「蜂屋柿」は成りは少ないものの大きくなっています。
一昨年は近来まれに見る大不作、昨年は一転大豊作でした。
両極端な年が続きました。隔年結果の順で行くと今年は裏年に当たります。
その通りになっていますが、一昨年のようなことはなくほどほどの成りです。


昔、我が家には7、80aの柿園がありました。多くは50年余り前に伐採され、田んぼや畑に変わりました。
今残っている柿の木はその名残の数本です。
もともと柿は隔年結果しやすい。まして殆ど放任ですから当然です。
昨年は小振りの柿が有り余るほど成り、困りました。
ほどほどに成れば十分で、大玉なら有り難い。
柿の木によっても成り方は一様ではなく、この木は例年隔年結果が出にくい木です。


少ないながら成っています。軒並み大玉のようです。


こちらの木は大木になり、扱いにくくなりました。


昔は木によじ登り鋏竹で隅々まで穫りましたが、今は下から穫れるものだけを穫ります。
こちらもほどほどの成り。


何れも大きい。


こちらはやや北向きの木。成りは良くありません。


成りが悪い分特大玉のようです。400g級もありそう。


こちらもやや北向きで、例年色付きが遅い。


今年は成りも色付きもまずまず。玉も大きくなっています。


この木は自宅のすぐ近くにある蜂屋柿。


昨年は鈴成りでしたが、今年は僅かの成りで、それも熟し柿になりほぼ落下。
成っているのはわずか1個。
近隣の蜂屋柿もほぼ同様の傾向です。
例年500個程度の干し柿を目安にしてきましたが、減らそうと考えていました。
昨年もそう思いながら小振りな柿が成り込んだため、結局例年どおりになりました。
老体の身には負担が大きい。今年は数が少なく大玉傾向なので良い機会だと思っています。
今年は300g越えの大玉が多くなりそうなので300個くらいあれば十分間に合います。
色付きから言うとほぼ出来上がっていますが、気温がもう少し下がらないと干すのが不安。
1週間後くらいに剥くことにしました。


リーフレタスが穫り頃になってきた

2024年11月12日 | 畑:葉菜類

9月早々に直播きしたレタス類3種。サニーレタス、グリーンリーフレタス、そして玉レタスです。
高温下では発芽しにくいので種播き前に芽出しをしました。
バラ播きですが発芽や生育も概ね想定通りでリーフレタスの最終の間引きが10月9日。
そして、10月20日頃から間引きを兼ねつつ収穫を繰り返してきました。
初めは小振りで穫り始めましたが、今が穫り頃になってきました。
サニーレタス。


穫り始めから見ると株数はほぼ半分くらいになってきたと思います。
想定した最終株間に近くなってきているはずですが、穫ればすぐ隙間が埋まってしまいます。
中央が穫ったばかりのところ。すく脇の株が広がってきます。


かなり収穫したと思っても常に畝いっぱいになっていると言った状態です。
サニーレタスとしてはやや色が薄いところがあります。


これから気温が下がるに従い次第に濃くなってくるでしょう。
丁度穫り頃の時期を迎えたと言えそうです。さらに収穫が進むにつれボリュームアップします。


グリーンリーフレタス。


こちらも穫り始めから見ると株数はほぼ半分くらいになってきたでしょう。
穫ればすぐ隙間は埋まり畝いっぱいに広がります。


緑鮮やかでサニーレタスと組み合わせ利用するのが定番になっています。


柔らかくやはり今が穫り頃と言って良さそう。これからさらにボリューム豊かになります。


気温も大分下がってきたのでリーフレタスにとっては一番の適温時期です。
あと暫くはこのような収穫を繰り返していきます。
気温の高い傾向が続く予想ですが、強い凍害を受ければダメージを受けます。何時まで穫り続けることができるか。
こちらは玉レタス。


品種は初めて作る「ノーブルSP」
高温では玉レタスが一番発芽しにくいのですが、芽出しの効果で直播きでも十分な発芽です。
最終株間30㎝くらいを目安に徐々に間引をしてきました。
やはりすぐ隙間が埋まってしまいます。
再びこのように間引きをします。もう一度くらい間引きが必要のようです。


かなり結球が進んだ株も見えてきました。


リーフレタスは小さめの株から穫り始めて利用できますが、玉レタスはそう言う訳にもいかない。
それでも助っ人はこのくらいの間引きした玉レタスは利用できると言います。
リーフレタスは作りやすいし収穫期間も長いので気楽でいいのですが、郎党の中にはレタスは玉レタスに限るという人間がいます。
もう少しで結球緩めの玉レタスを穫ることは可能でしょう。


「平核無」柿の脱渋(「会津身不知」柿と比べてみる)

2024年11月11日 | 畑:果実類

10日ほど前に脱渋用の渋柿「平核無(ひらたねなし)」を穫り脱渋しました。
20数年前に植えたもの。「大平核無」と言う品種名でしたが普通の平核無と何ら変わりません。
畑の隅の邪魔にならないところに植えたもので午後は隣家の立木の日陰になります。
この柿の木は秋になると綺麗に紅葉してきます。


昨年は沢山成りましたが今年は裏年。1/3くらいしか成っていません。
しかし、そのくらいで十分です。
大きくならないようにだけ考えて剪定しているため穫るのは頗る容易。
僅かばかりで、助っ人が穫ってくれるというのですっかり任せました。
脱渋もみんなやってくれました。
渋抜きの方法には幾つかあります。普通はアルコールによる脱渋が一般的。
脱渋用のアルコールでヘタの部分にアルコールを付けビニール袋に入れ密封。
助っ人と半分ずつ。これが我が家の分で20個余り。


このくらいが手頃な量です。昨年は多かったので持て余してしまいました。
まだ甘柿が穫れているため食指はそちらに向きがちです。
密閉する期間は気温との関係もあり1~2週間と言われています。
短ければ渋抜けが悪かったり甘味が薄く、長ければ軟らかくなりすぎます。
9日ほど置いて開封。


今年は成りが薄い分、我が家の「平核無」としては大きい方です。


軌を一にして「会津身不知(みしらず)」柿の脱渋品を頂きました。
「会津身不知」は献上品にもされるという高級脱渋柿として知られます。
「平核無」と比べてみました。
右が「平核無」、左が「会津身不知」。


我が家の「平核無」も例年よりは大きいですが、「会津身不知」はそれより遙かに大きい。
贈答なので大玉品だと思いますが、「平核無」よりずっと腰高でずっしりと重い。
計ってみると、このくらいありました。


我が家の「平核無」もこの程度。例年よりは重いと思います。


剥いてみました。


ともに渋は完全に抜け、硬さも丁度で美味しく食べられます。


単純な甘さで言うと「平核無」の方が甘く感じるようです。
「会津身不知」は上品な甘さと言ったところでしょうか。
「平核無」は食感が柔らかく、「会津身不知」は硬めの食感で日持ちがしそう。
「平核無」は開封後は常温に置くと柔らかくなってくるので冷蔵保管した方が良い。