映画はテレビと違って、ワンカットずつ
撮っていきます、それを積み上げていって
映画が完成します
特に,日本映画はワンカットずつ
1台のキャメラで撮っていきます
そのワンカットの撮影に
スタッフは大忙しで準備をしています
出演している俳優さんは
撮影の準備ができるまで
セットの椅子に腰掛けて待っています
俳優(タレント)さんからの映画の仕事は
ある意味で待ちの仕事ともいえます
セットで出番待ちの俳優さんは集まって
雑談を交わしていました
やがて有名なスターさんが、
小さなアタッシュケースを
開けて見せてくれました
ケースに皮下注射用、栄養剤の
アンプルがズラリと並んでいました
そのスターさんは、注射する栄養剤だから
飲んでも体に利くという理屈なのだそうです
アンプルのくびれたところを
ハート型の小さなヤスリで器用に傷をつけ
「ポン…」
と割って
「グイッ…」
と飲まれました。